2017年
辻発彦新監督が導いた4年ぶりのAクラス

辻発彦新監督を迎え、新たなスタートを切った2017シーズン。
現役時代に歴代最多となる8度のゴールデングラブ賞を受賞するなど、守備の名手と呼ばれた監督が、始めに着手したのが長年に渡り不在となっていた“正遊撃手”の固定だった。
キャンプから遊撃手候補を徹底的に鍛え、「社会人No.1遊撃手」と評され入団してきたルーキーの源田壮亮を抜擢。
その源田は開幕から“9番・遊撃”でスタメン出場すると、シーズンを通して一度もショートの定位置を明け渡すことなく56年ぶり球界史上4人目、ショートでは史上初となる新人選手の全試合フルイニング出場を達成。打撃でも155安打を放ち、球団新人最多安打記録(127本)を大幅に更新、盗塁も37個とこちらも球団新人最多盗塁数記録を更新した。

また、秋山翔吾・浅村栄斗といった、ライオンズの将来を背負う中心選手の安定した活躍も大きかった。
秋山翔吾は4月末に打率3割を超えると、シーズン最後まで一度も3割を切ることなく、日本記録を樹立した2015年に次ぐシーズン185安打を放ち最多安打・首位打者の二冠を達成。3年連続フルイニング出場も達成し、チームをけん引した。この年に新キャプテンに就任した浅村栄斗も143全試合に出場しチーム最多の99打点と結果を残した。

投手では菊池雄星が最優秀防御率・最多勝利の二冠を達成するなど覚醒。内容でも結果でも圧倒的な力を見せつけ、ライオンズのエースとしてだけでなく球界を代表する左腕として大躍進を見せた。

「我慢して使う」と明言した辻監督の若手起用でブレイクしたのは山川穂高と外崎修汰。山川穂高は終盤戦で4番を任されるなど自己最多の23本塁打をマーク。外崎修汰も内外野守れるユーティリティープレイヤーとしてキャリアハイを更新し、来季への期待が大きく膨らんだ。

“炎獅子ユニフォーム”で戦った夏場の大型連勝(13連勝)もあり79勝61敗3分と大きく勝ち越しに成功したライオンズ。シーズンを2位で終えた。クライマックスシリーズのファーストステージでは3位・楽天に1勝2敗と負け越し日本シリーズ進出を逃したものの、4年ぶりにAクラスへ返り咲いた。

中心選手の活躍・若手の台頭と常勝の土台を作った2017シーズン、来季こそ悲願の優勝を狙う。

スローガン

「CATCH the ALL つかみ獲れ!」

取得タイトル

最優秀防御率投手賞

最多勝利投手賞

プロ野球最優秀バッテリー賞

最優秀新人賞

スカパー!サヨナラ賞 8月度

スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞

首位打者賞

最多安打者賞

オールスターゲーム

第1戦、第2戦 敢闘選手賞

秋山 翔吾

ベストナイン賞

投手部門

菊池 雄星

二塁手部門

浅村 栄斗

外野手部門

秋山 翔吾

ゴールデン・グラブ賞

投手部門

菊池 雄星

外野手部門

秋山 翔吾

日本生命月間MVP賞

6月度 投手部門

十亀 剣

7月度 野手部門

秋山 翔吾

8月度 野手部門

山川 穂高

9・10月度 投手部門

菊池 雄星

9・10月度 野手部門

山川 穂高

ローソンチケット スピードアップ賞

チーム表彰
埼玉西武ライオンズ
投手部門

牧田 和久

野手部門

源田 壮亮

主力選手成績

投手

選手名 防御率 試合 セーブ ホールド 完投 完封 投球回 奪三振 失点
増田 達至 2.40 57 1 5 28 4 0 0 56 1/3 58 17
菊池 雄星 1.97 26 16 6 0 0 6 4 187 2/3 217 49
野上 亮磨 3.63 24 11 10 0 0 2 1 144 113 62
十亀 剣 3.40 20 8 7 0 0 0 0 116 1/3 83 50
牧田 和久 2.30 58 3 3 0 28 0 0 62 2/3 35 18
武隈 祥太 3.14 58 5 2 0 13 0 0 57 1/3 36 21

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
浅村 栄斗 0.291 143 574 78 167 34 1 19 99 5
源田 壮亮 0.270 143 575 85 155 18 10 3 57 37
山川 穂高 0.298 78 242 46 72 19 0 23 61 0
外崎 修汰 0.258 135 438 65 113 22 3 10 48 23
中村 剛也 0.217 115 415 69 90 14 0 27 79 1
秋山 翔吾 0.322 143 575 106 185 38 5 25 89 16

順位

順位 チーム
優勝 福岡ソフトバンク 143 94 49 0 0.657 -
2位 埼玉西武 143 79 61 3 0.564 13.5
3位 楽天 143 77 63 3 0.550 15.5
4位 オリックス 143 63 79 1 0.444 30.5
5位 北海道日本ハム 143 60 83 0 0.420 34
6位 千葉ロッテ 143 54 87 2 0.383 39