2010年
1勝の重み、優勝目前でまさかの失速


リーグ優勝目前で「落とし穴」が待っていた。
リーグ70勝一番乗り、マジック4で迎えた敵地・福岡でのホークス戦で痛恨の3連敗。この連敗で形勢が逆転し、終わってみれば勝利数ではホークスを上回りながら、勝率でわずか2厘差の2位。
本拠地・西武ドームで開催されたクライマックスシリーズでも、3位マリーンズを相手に2試合連続で延長の末に敗退。リーグ戦でのリベンジを果たすことができなかった。
しかし、前年からの課題であったリリーフ陣は、セーブ王を獲得したシコースキーをはじめ、セットアッパーとして長田秀一郎、藤田太陽、岡本篤志らが台頭。開幕からシーズン中盤まで、万全の状態だったといえよう。一方で、先発の岸孝之、石井一久が故障で離脱し、負担が増した後半戦は調子を崩し、最終的にはリーグワーストの防御率を記録。来季こそは、鉄壁のリリーフ陣の完遂が求められる。
野手では、片岡易之が球団初の3年連続50盗塁を達成し、4年連続で盗塁王を獲得。また栗山巧は、外野手として球団初のフルイニング出場に加え、打順も従来の2番だけではなく、1番から4番までの全ての打順を経験。チームに対する献身的な活躍が光った。
2年ぶりのリーグ優勝目前でまさかの失速。これ以上ない屈辱を味わった獅子たちは、1勝の重みを糧に必ず這い上がってくる。
スローガン
「No Limit! 2010 逆襲の獅子」
取得タイトル
- 最多セーブ
- シコースキー
- 最多盗塁
- 片岡 易之
主力選手成績
打者
選手名 | 打率 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
栗山 巧 | 0.310 | 144 | 554 | 77 | 172 | 35 | 2 | 4 | 74 | 14 |
中島 裕之 | 0.314 | 130 | 503 | 80 | 158 | 33 | 3 | 20 | 93 | 15 |
片岡 易之 | 0.295 | 137 | 576 | 100 | 170 | 31 | 5 | 13 | 54 | 59 |
中村 剛也 | 0.234 | 85 | 304 | 50 | 71 | 14 | 2 | 25 | 57 | 1 |
投手
選手名 | 防御率 | 試合 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 完投 | 完封 | 投球回 | 奪三振 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
岸 孝之 | 3.25 | 19 | 10 | 6 | 1 | 3 | 2 | 113.2 | 110 | 41 |
涌井 秀章 | 3.67 | 27 | 14 | 8 | 0 | 6 | 2 | 196.1 | 154 | 85 |
帆足 和幸 | 3.69 | 27 | 11 | 8 | 0 | 1 | 1 | 163.1 | 104 | 72 |
シコースキー | 2.57 | 58 | 2 | 5 | 33 | 0 | 0 | 63 | 48 | 18 |
順位

順位 | チーム | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 率 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 福岡ソフトバンク | 144 | 76 | 63 | 5 | 0.547 | - |
2位 | 埼玉西武 | 144 | 78 | 65 | 1 | 0.545 | 0 |
3位 | 千葉ロッテ | 144 | 75 | 67 | 2 | 0.528 | 2.5 |
4位 | 北海道日本ハム | 144 | 74 | 67 | 3 | 0.525 | 3 |
5位 | オリックス | 144 | 69 | 71 | 4 | 0.493 | 7.5 |
6位 | 楽天 | 144 | 62 | 79 | 3 | 0.440 | 15 |