広岡監督から采配を譲り受けた森監督は最強王者第2次黄金時代の幕を開け名将と呼ばれた。

就任9年間で8度のリーグ優勝、6度の日本一を達成した。その間の勝率は0.606であった。

1986年、清原入団もあり2年連続4度目のリーグ優勝、3度目の日本一
1987年、強力な投手陣が躍動し3年連続5度目のリーグ優勝、4度目の日本一
1988年、接戦を制し4年連続6度目のリーグ優勝、5度目の日本一
1989年、僅差の3位に沈む
1990年、投打に勢いを取り戻し、2年ぶり7度目のリーグ優勝、6度目の日本一
1991年、AKD砲と強力投手陣で2年連続8度目のリーグ優勝、7度目の日本一
1992年、成熟した獅子が圧勝で3年連続9度目のリーグ優勝、8度目の日本一
1993年、強力投手陣で4年連続10度目のリーグ優勝
1994年、終盤戦の粘りで5年連続11度目のリーグ優勝

石毛宏典、辻発彦、平野謙、秋山幸二、清原和博、デストラーデ、田辺徳雄、伊東勤の打撃陣、渡辺久信、工藤公康、郭泰源、東尾修、石井丈裕、渡辺智男、潮崎哲也、鹿取義隆の投手陣。

オールスターゲームさながらのラインナップが1つのチームに顔をそろえていた。まさに最強であった。

森監督の退陣とともに、西武の第2次黄金時代は終わり、パ・リーグは戦国時代へと突入する。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)