1993年
工藤躍動!リーグ4連覇

日本ハムの追撃を振り切り、4年連続のリーグ優勝を果たした。
日本シリーズではヤクルトに前年の借りを返される形で敗れ、V4を逃した。

開幕当初、打撃陣では石毛宏典、辻発彦が故障を抱えてスタメンを外れ、前年まで3年連続の本塁打王デストラーデも前年限りで退団しており、苦戦が予想されたが本塁打を量産する秋山幸二や頭角を現した6年目の鈴木健の活躍により前半戦は首位を独走した。

投手陣では15勝3敗の成績でMVP、最高勝率、最優秀防御率のタイトルを獲得した工藤公康、前年MVPの石井丈裕に加えて2年目の新谷博が踏ん張った。
新人の杉山賢人と潮崎哲也、鹿取義隆のリリーフ陣はストッパートリオが多いに活躍した。

シーズン中盤以降は打撃陣の低迷が目立ったが、打率306、15本塁打の石毛宏典、打率319で首位打者を獲得した辻発彦の両ベテランが大活躍し、8月末に2位に転落したが、すぐに首位の座を奪い返して4年連続のリーグ優勝につなげた。ストッパートリオの活躍を抜きにしてはならないものであった。

2年連続で同一カードとなったヤクルトとの日本シリーズは、前年に引き続き第7戦までもつれ込む接戦となった。第1、2戦先発の工藤、郭泰源の乱調で2連敗、第3戦で初勝利を挙げるが第4戦を落し王手をかけられる。

第5、6戦は秋山のシリーズ史上初の2戦連続の満塁弾などで連勝し、3勝3敗の5分に戻した。第7戦、清原和博が本塁打を放ったが一歩及ばず4年連続の日本一を逃した。

シーズン終了後、衝撃的なニュースが流れた。西武黄金時代のシンボル的存在であった秋山、前年まで安定した成績を残していた渡辺智男、内山智之のダイエーへのトレードである。佐々木誠らとの3対3の同一リーグ内の大型トレードとして注目された。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「新たに」

取得タイトル

最優秀選手
工藤 公康
最優秀新人
杉山 賢人
首位打者
辻 発彦
最優秀防御率
工藤 公康
最高勝率
工藤 公康

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
辻 発彦 0.319 110 429 68 137 26 5 3 31 14
石毛 宏典 0.306 122 434 64 133 26 2 15 53 12
秋山 幸二 0.296 130 480 92 142 26 2 31 89 13

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
工藤 公康 2.06 24 15 3 0 4 0 170 130 46
石井 丈裕 3.19 26 12 10 0 14 4 191 144 69
杉山 賢人 2.8 54 7 2 5 1 0 74 82 25

順位

順位 チーム
優勝 西武 130 74 53 3 0.583 -
2 日本ハム 130 71 52 7 0.577 2.0
3 オリックス 130 70 56 4 0.556 3.5
4 近鉄 130 66 59 5 0.528 7.0
5 ロッテ 130 51 77 2 0.398 23.5
6 ダイエー 130 45 80 5 0.36 28.0