1991年
投手陣躍動!V2達成

リーグ連覇を成し遂げ、広島との日本シリーズも制した。

西武は5月終了時点で2位近鉄に7ゲームの差をあけ、独走態勢に入るかと思われたが、投手陣では渡辺久信の不調、工藤公康の故障、打撃陣では秋山幸二の故障、清原和博の不調が重なり、下降線を描いた。

窮地を救ったのが、それまで不調の郭泰源と渡辺智男で、郭は7月末から9月まで6連続完投勝利の活躍でチームに勢いをつけ、最終的にMVPを獲得した。

渡辺智は最優秀防御率を獲得する活躍を見せた。
打撃陣ではデストラーデが前年同様に打ちまくり2年連続で本塁打王と打点王の2冠に輝いた。

優勝争いはシーズン終盤戦までもつれたが、近鉄との「藤井寺決戦」で粘り強く勝ちを重ねた西武が2年連続のリーグ優勝を果たした。終盤戦には戦列を離れていた主力選手たちも復調し、前年と比較して遜色ないチーム状態であった。

広島との2度目の日本シリーズは、前回(1986年)と同様に死闘となった。初戦を圧勝した西武が優位に進めるかと思われたが、第5戦を終了して西武の2勝3敗となり追い詰められた。

秋山の本塁打が西武を救った。秋山は第6戦で決勝3ラン、第7戦でもダメ押し2ランを放つなど、勝った4試合すべてで本塁打を放ちシリーズMVP輝いた。2年連続7度目の日本一である。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「雄々しく」

取得タイトル

最優秀選手
郭 泰源
最多本塁打
デストラーデ
最多打点
デストラーデ
最優秀防御率
渡辺 智男
最高勝率
工藤 公康

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
秋山 幸二 0.297 116 455 97 135 23 3 35 88 21
平野 謙 0.281 125 459 60 129 19 6 3 41 13
デストラーデ 0.268 130 437 90 117 21 0 39 92 15

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
渡辺 智男 2.35 22 11 6 1 11 3 157 119 46
郭 泰源 2.59 24 15 6 1 12 4 184 108 54
工藤 公康 2.82 25 16 3 0 10 4 175 151 55

順位

順位 チーム
優勝 西武 130 81 43 6 0.653 -
2 近鉄 130 77 48 5 0.616 4.5
3 オリックス 130 64 63 3 0.504 18.5
4 日本ハム 130 53 72 5 0.424 28.5
5 ダイエー 130 53 73 4 0.421 29.0
6 ロッテ 130 48 77 5 0.384 33.5