1995年
東尾監督就任!リーグ6連覇逃す

前年オフに勇退した名将森祇晶に代わり、西武の初代エース東尾修が采配をふるうこととなり、その初年度は3位でシーズンを終えた。

阪神・淡路大震災に見舞われたこの年、イチローを擁するオリックスが大差で優勝を果たし、被災した人たちに希望を与えた。

西武は、前年オフに第2次黄金時代を支えた石毛宏典、工藤公康がダイエーにFA移籍したうえ、清原和博が不振を極めていた。

踏ん張ったのは投手陣である。新谷博、郭泰源、小野和義、石井丈裕の先発陣に加え、橋本武広、鹿取義隆、竹下潤、杉山賢人のリリーフ陣が好成績を残し、ストッパーの潮崎哲也は1点代の防御率を残す活躍をみせた。

打撃陣では、後に大成する松井稼頭央を「使うことで成長させる戦略」で遊撃手のポジションを与えた。前年まで遊撃手の田辺徳雄はサードにコンバートされた。

松井稼頭央や垣内哲也を中心とした若手主体のチームへのシフト策を講じたがすぐには結果が出なかった。シーズン当初は好調を維持した西武であったが、清原和博の故障が発覚した6月中旬からチームの足並みがそろわない状態となった。

それでも西武は、投手陣の踏ん張りによりAクラスをキープすることができた。オリックスに独走で優勝をさらわれたこの年以降のパ・リーグは混戦の戦国時代に突入した。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「感動のドラマがある」

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
ジャクソン 0.289 128 506 66 146 28 3 20 68 9

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
郭 泰源 2.54 22 8 6 0 3 2 163 115 48
新谷 博 2.93 28 11 11 1 7 4 169 115 58
石井 丈裕 2.73 18 10 6 0 5 2 115 82 38
潮崎 哲也 1.92 45 5 6 12 0 0 70 76 18

順位

順位 チーム
優勝 オリックス 130 82 47 1 0.636 -
2 ロッテ 130 69 58 3 0.543 12.0
3 西武 130 67 57 6 0.540 12.5
4 日本ハム 130 59 68 3 0.465 22.0
5 ダイエー 130 54 72 4 0.429 26.5
6 近鉄 130 49 78 3 0.386 32.0