1985年
若手躍動!V奪回
投打がかみ合い、圧勝で2年ぶりにリーグ優勝を遂げた。
前年のシーズンオフに田淵幸一や江夏豊などのベテランが引退したが、中日から技巧派打者の田尾安志を、台湾球界から快速右腕・郭泰源を獲得した。さらに前年終盤から頭角を現した秋山幸二や辻発彦、金森永時、渡辺久信が活躍した。
郭泰源の投球は規格外であった。150キロ台の速球と140キロ台のスライダーを武器に三振の山を築き、そのピッチングは日本球界に衝撃を与えた。ノーヒットノーランもそのひとつであった。
その郭泰源が前半戦終了後、右肩腱板損傷で戦列を離れるアクシデントは、先発として登板機会を与えられた4年目の工藤公康が快投を続け乗り切った。工藤は最優秀防御率のタイトルを獲得した。
投手陣で忘れてはならないのが、開幕時不調でありながら最終的には17勝をあげたエース東尾修であった。
打撃陣で活躍したのは秋山幸二である。本格的に1軍で出場する機会を与えられホームランを量産した。驚異的な身体能力を活かし長距離砲として育ててきた西武首脳陣の指導と期待が実を結んだと言える。
圧勝でリーグ優勝を達成した西武であったが、日本シリーズではバース、掛布雅之、岡田彰布擁する阪神に苦杯をなめ、日本一を逃した。
監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)
スローガン
「爽球」
取得タイトル
- 最優秀防御率
- 工藤 公康
主力選手成績
打者
選手名 | 打率 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スティーブ | 0.315 | 125 | 463 | 60 | 146 | 22 | 0 | 11 | 61 | 0 |
金森 永時 | 0.312 | 129 | 413 | 71 | 129 | 18 | 2 | 12 | 55 | 2 |
片平 晋作 | 0.306 | 103 | 327 | 34 | 100 | 9 | 1 | 10 | 55 | 1 |
秋山 幸二 | 0.252 | 130 | 468 | 93 | 118 | 16 | 0 | 40 | 93 | 17 |
投手
選手名 | 防御率 | 試合 | 勝 | 敗 | セーブ | 完投 | 完封 | 投球回 | 奪三振 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工藤 公康 | 2.76 | 34 | 8 | 3 | 0 | 8 | 0 | 137 | 104 | 44 |
渡辺 久信 | 3.20 | 43 | 8 | 8 | 11 | 7 | 0 | 152 | 121 | 59 |
東尾 修 | 3.30 | 31 | 17 | 3 | 1 | 11 | 3 | 174 | 74 | 71 |
松沼 博久 | 4.16 | 27 | 14 | 6 | 0 | 8 | 1 | 171 | 88 | 87 |
郭 泰源 | 2.52 | 15 | 9 | 5 | 0 | 9 | 3 | 117 | 75 | 44 |
順位

順位 | チーム | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 率 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 西武 | 130 | 79 | 45 | 6 | 0.637 | - |
2 | ロッテ | 130 | 64 | 60 | 6 | 0.516 | 15.0 |
3 | 近鉄 | 130 | 63 | 60 | 7 | 0.512 | 15.5 |
4 | 阪急 | 130 | 64 | 61 | 5 | 0.512 | 15.5 |
5 | 日本ハム | 130 | 53 | 65 | 12 | 0.449 | 23.0 |
6 | 南海 | 130 | 44 | 76 | 10 | 0.367 | 33.0 |