1992年
投打に安定感!V3達成
近鉄を振り切りリーグ3連覇を達成した。日本シリーズではヤクルトを倒し、3年連続の日本一に輝いた。
投手陣は、渡辺久信、工藤公康、郭泰源、石井丈裕の先発4本柱が10勝以上と抜群の安定感を見せ、リリーフ(現在の中継ぎ役)の潮崎哲也、ストッパーの鹿取義隆も好調であった。
異彩を放ったのは石井であった。前年までは先発陣に名を連ねるも驚くような活躍がなかった石井であったが、防御率1.94、15勝3敗の好成績でMVPに加えて最高勝率、沢村賞を獲得した。
打撃陣では、AKD砲がそれぞれ秋山幸二:31本、清原和博:36本、デストラーデ:41本と本塁打を量産した。辻発彦、平野謙の1、2番は変わらぬ堅実さを示し、石毛宏典、田辺徳雄の三遊間コンビは打撃面でも好成績を残した。
シーズン中盤の7月上旬、4ゲーム差で迎えた2位近鉄との3連戦。3連敗すれば1ゲーム差となるところを3連勝と返り討ちにし、それ以降大差のまま首位を独走した。
清原とデストラーデの本塁打争いは最後までもつれたが、デストラーデに軍配が上がり、3年連続の本塁打王に輝いた。
ヤクルトとの日本シリーズは、王者西武にヤクルト挑戦の構図が予想されたが、古田敦也を中心としたヤクルトには勢いがあり、第1戦、杉浦亨のシリーズ史上初代打サヨナラ逆転満塁ホームランでヤクルトが先勝、第2戦から第4戦は西武が勝ち、王手をかけた。しかし、ヤクルトは第5戦、池山隆寛の延長での決勝本塁打、第6戦は秦真司の延長サヨナラ本塁打で連勝し、3勝3敗のタイともつれた。
最終戦、西武は石井が先発し、延長10回155球の熱投で3年連続8度目の日本一を達成した。石井はレギュラーシーズンに続き、日本シリーズでもMVPに輝いた。
シーズン終了後、4年の在籍で3年連続本塁打王に輝いたデストラーデが退団した。
監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)
スローガン
「初心」
取得タイトル
主力選手成績
打者
選手名 | 打率 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
田辺 徳雄 | 0.302 | 126 | 401 | 50 | 121 | 32 | 0 | 13 | 63 | 4 |
石毛 宏典 | 0.297 | 125 | 438 | 64 | 130 | 27 | 0 | 8 | 52 | 11 |
秋山 幸二 | 0.296 | 130 | 480 | 92 | 142 | 26 | 2 | 31 | 89 | 13 |
清原 和博 | 0.289 | 129 | 464 | 82 | 134 | 17 | 0 | 36 | 96 | 5 |
デストラーデ | 0.266 | 128 | 448 | 87 | 119 | 19 | 0 | 41 | 87 | 12 |
投手
選手名 | 防御率 | 試合 | 勝 | 敗 | セーブ | 完投 | 完封 | 投球回 | 奪三振 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
石井 丈裕 | 1.94 | 27 | 15 | 3 | 3 | 8 | 3 | 148 | 123 | 34 |
郭 泰源 | 2.41 | 23 | 14 | 4 | 0 | 9 | 3 | 168 | 108 | 54 |
工藤 公康 | 3.52 | 25 | 11 | 5 | 0 | 6 | 3 | 150 | 133 | 60 |
渡辺 久信 | 3.81 | 28 | 12 | 12 | 0 | 8 | 2 | 179 | 141 | 83 |
潮崎 哲也 | 2.94 | 47 | 6 | 2 | 10 | 0 | 0 | 107 | 95 | 41 |
鹿取 義隆 | 2.47 | 38 | 10 | 1 | 16 | 0 | 0 | 76 | 41 | 21 |
順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 率 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 西武 | 130 | 80 | 47 | 3 | 0.630 | - |
2 | 近鉄 | 130 | 74 | 50 | 6 | 0.597 | 4.5 |
3 | オリックス | 130 | 61 | 64 | 5 | 0.488 | 18.0 |
4 | ダイエー | 130 | 57 | 72 | 1 | 0.442 | 24.0 |
5 | 日本ハム | 130 | 54 | 73 | 3 | 0.425 | 26.0 |
6 | ロッテ | 130 | 54 | 74 | 2 | 0.422 | 26.5 |