1994年
リーグ5連覇!森監督勇退!

11度目のリーグ制覇で5連覇を達成したが、日本シリーズでは巨人に敗れ、2年連続で日本一を逃した。

西武は開幕から勢いに乗って快走した。

伊東勤の開幕戦史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打で勢いに乗り、6月下旬まで順調に勝ち続けた。

前半戦を首位で折り返すものの後半戦は不調が続き、7月下旬、2位に1ゲーム差まで追い詰められ、4位の近鉄まで3.5ゲーム差の大接戦となった。
独走気配から一転、4強によるサバイバルレースが始まり、西武は9月2日、2位に転落した。しかし、翌日から奇跡の巻き返しを見せ、驚異の11連勝で首位に返り咲き、最終的には2位に7.5ゲームの大差をつけてリーグ5連覇を達成した。

終盤戦、チームを支えたのが百戦錬磨の投手陣であった。先発の石井丈裕がストッパーに回り、同じく先発の郭泰源、新谷博もリリーフで起用され、潮崎哲也、杉山賢人を含めたリリーフ陣がフル回転、森監督の継投術が冴え渡った。

終盤戦リリーフも兼ねた郭は最高勝率、新谷は最優秀防御率を獲得した。打撃陣は、前年オフにダイエーから移籍してきた佐々木誠が盗塁王に輝き、期待にこたえたのをはじめ、辻発彦、田辺徳雄、清原和博が好成績を残した。

終わってみれば2位に大差の優勝であったが、投手の起用方法などを見ても西武が苦しいシーズンを送ったことがわかる。

巨人との日本シリーズでは、西武らしからぬ守備・走塁のミスで流れをつかめず、日本一を逃した。

日本シリーズを終えた3日後、就任9年間で8度のリーグ優勝、6度の日本一に導いた森監督が勇退した。そして、第2次黄金時代は終幕を告げた。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「チャレンジ」

取得タイトル

最多盗塁
佐々木 誠
最優秀防御率
新谷 博
最高勝率
郭 泰源

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
辻 発彦 0.294 105 412 63 121 21 1 4 45 9
清原 和博 0.279 129 455 78 127 29 0 26 93 5
田辺 徳雄 0.338 104 337 44 114 18 1 8 41 6

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
新谷 博 2.91 41 10 8 9 3 2 130 99 47
工藤 公康 3.44 24 11 7 0 4 1 130 124 54
郭 泰源 4.98 27 13 5 0 4 2 130 86 75

順位

順位 チーム
優勝 西武 130 76 52 2 0.594 -
2 オリックス 130 68 59 3 0.535 7.5
3 近鉄 130 68 59 3 0.535 7.5
4 ダイエー 130 69 60 1 0.535 7.5
5 ロッテ 130 55 73 2 0.430 21.0
6 日本ハム 130 46 79 5 0.368 28.5