1957年
巨人を圧倒、V2達成

投打ともに安定感を増して独走し、2年連続のリーグ優勝。特に目を引くのが、5選手が打者10傑に入り、投手10傑には2人が名を連ねた入った2投手である。打者では四天王に加えて高倉照幸が良く打ち、投手では稲尾和久、河村英文、島原幸雄、若生忠男の四本柱で83勝中74勝を稼いだ。投手王国においてひときわ輝いたのが稲尾和久である。稲尾和久は35勝6敗、防御率1.37と神がかり的な数字を残して、MVP、最多勝、最高勝率、最優秀防御率とタイトルを“独占”した。“史上最強球団”と言われた西鉄の歴史の中でも、記録の面で「最強の1年」がこの年であった。

シーズン前、高橋ユニオンズと大映スターズが合併し、大映ユニオンズとなり、さらにシーズン終了後、大映は毎日オリオンズと合体、大毎オリオンズが生まれた。この再編問題の中心人物が“パ・リーグの父”と呼ばれた大映社長の永田雅一である。のちにロッテのオーナーとなる人物だ。 初代エースの川崎徳次が引退を表明した。また、セ・リーグでは長嶋茂雄の立教大学から巨人への入団が決定した。

取得タイトル

MVP
稲尾 和久
打点王
中西 太
最多勝
稲尾 和久
最高勝率
稲尾 和久
最優秀防御率
稲尾 和久

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
中西 太 0.317 132 486 84 154 31 3 24 100 15
大下 弘 0.306 111 395 44 121 23 2 4 55 2
関口 清治 0.300 116 367 41 110 17 8 12 65 3
豊田 泰光 0.287 128 463 92 133 26 8 18 59 24
高倉 照幸 0.279 120 412 76 115 25 3 11 39 17

投手

選手名 防御率 試合 完投 完封 投球回 奪三振 失点
稲尾 和久 1.37 68 35 6 20 5 373 288 72
河村 英文 2.24 55 17 8 5 3 225 127 71

順位

順位 チーム
優勝 西鉄 132 83 44 5 0.648 -
2 南海 132 78 53 1 0.595 7.0
3 毎日 132 75 52 5 0.587 8.0
4 阪急 132 71 55 6 0.561 11.5
5 東映 132 56 73 3 0.436 28.0
6 近鉄 132 44 82 6 0.356 38.5
7 大映 132 41 89 2 0.318 43.5