1954年
初のリーグ優勝!

西鉄は、南海との激闘を制し、創立5年目で初のリーグ優勝を達成する。
映画の名作が登場した年であった。本多猪四郎監督と特撮の円谷英二氏の『ゴジラ』の第1作や黒澤明監督の『七人の侍』が公開され西鉄の躍進とともに大衆化、ダイナミックさを感じさせた年といえる。

西鉄は、前年と同様に打撃陣が充実し、そのうえ長崎県島原のキャンプで鍛えられた投手陣が西村貞朗、河村英文らを中心に成長を遂げた。それでも、“名将”鶴岡監督率いる南海との差はわずか0.5ゲームであり、首位争いが激闘であったことを物語っている。 日本シリーズでは中日の名投手杉下茂の魔球”フォークボール”の前に惜しくも敗れ日本一を逃す。 シーズン終了後、パ・リーグの高橋ユニオンズがトンボに買収され、トンボユニオンズとなった。

取得タイトル

MVP
大下 弘
本塁打王
中西 太
最高勝率
西村 貞朗

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
中西 太 0.297 130 493 87 146 28 8 31 82 23
大下 弘 0.321 138 514 76 165 33 6 22 88 11

投手

選手名 防御率 試合 完投 完封 投球回 奪三振 失点
西村 貞朗 1.77 46 22 5 14 8 275 236 65
大津 守 1.78 49 18 11 9 2 257 123 62
河村 英文 1.99 61 25 12 4 3 276 169 71

順位

順位 チーム
優勝 西鉄 140 90 47 3 0.657 -
2 南海 140 91 49 0 0.650 0.5
3 毎日 140 79 57 4 0.581 10.5
4 近鉄 140 74 63 3 0.540 16.0
5 阪急 140 66 70 4 0.485 23.5
6 高橋 140 53 84 3 0.387 37.0
7 東映 140 52 86 2 0.377 38.5
8 大映 130 43 92 5 0.319 46.0