1981年
初の勝率5割

3年目、前期2位。西武は確実に力をつけたが、後期は5位、年間4位に終わり安定感の不足を露呈した。

投打で新人が活躍した。打では、石毛宏典が開幕戦から打ちまくり、打率311、本塁打21の堂々たる成績で新人王を獲得した。

投の新人、杉本正は初登板初完封を成し遂げるなど先発5本柱の1人として活躍した。

投手陣は東尾修、森繁和、松沼博久、松沼雅之、杉本正の先発5本柱に加え、永射保、古沢憲司の救援陣が顔を揃えた。
打撃陣は、石毛宏典、テリー、大田卓司を中心に優勝を飾ってもおかしくない戦力を整えていたが、結果的には初の勝率5割をマークしたものの投打がかみ合わず、4位でシーズンを終えた。

シーズン終了後、チーム結成から3年間指揮をとった根本陸夫監督が「育成の時代は終わった。あとは勝つ野球をやるだけだ」という名文句を残しチームを去った。

根本監督による3年間は次シーズン以降に迎える常勝西武軍団の歴史の礎が築かれた年月であった。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

取得タイトル

最優秀新人
石毛 宏典

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
テリー 0.316 123 469 69 148 23 3 22 100 5
石毛 宏典 0.311 121 409 82 127 21 3 21 55 25

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
松沼 博久 3.46 30 12 8 3 11 4 189 83 77
森 繁和 3.78 31 14 11 0 10 3 200 83 94

順位

順位 チーム
優勝 日本ハム 130 68 54 8 0.557 -
2 阪急 130 68 58 4 0.540 2.0
3 ロッテ 130 63 57 10 0.525 4.0
4 西武 130 61 61 8 0.500 7.0
5 南海 130 53 65 12 0.449 13.0
6 近鉄 130 54 72 4 0.429 16.0