1982年
創立4年目で悲願の初優勝

初のリーグ優勝、そして初の日本一。強いライオンズが甦った。

前期、阪急との熾烈な首位争いを制し、プレーオフで日本ハムを圧倒して初のリーグ優勝を達成した。

日本シリーズでは中日を倒し、西武は球界を制し、王座に就いたのである。

采配は勇退した根本監督に代わり広岡達朗監督がふるった。広岡新監督はアメリカで体験し、ヤクルトで実証済みであった管理野球を徹底した。それは前年、根本監督が言い残した「勝つ野球」を実現したものでもあった。

投手陣は完全分業制となり、先発・セットアップ・リリーフを明確に区別した。東尾修、松沼雅之、松沼博久、杉本正、高橋直樹の先発5本柱に永射保、工藤公康のリリーフ陣、さらにはストッパー森繁和という体制でシーズンを乗り切った。

打撃陣は、田淵幸一の不振はあったが、スティーブ、テリーの両外国人の活躍もあり、投手陣を盛り上げた。

4年目にして、勝てるチームとなった西武。この年から、第1次黄金時代が始まった。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「新風」

取得タイトル

最多奪三振
松沼 博久

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
スティーブ 0.307 122 420 55 129 23 0 11 46 3

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
松沼 雅之 2.76 31 11 8 0 6 3 172 110 59
松沼 博久 2.83 34 10 9 0 10 2 180 152 61
東尾 修 3.28 28 10 11 1 11 2 183 59 76

順位

順位 チーム
優勝 西武 130 68 58 4 0.540 -
2 日本ハム 130 67 52 11 0.563 -
3 近鉄 130 63 57 10 0.525 2.0
4 阪急 130 62 60 8 0.508 4.0
5 ロッテ 130 54 69 7 0.439 12.5
6 南海 130 53 71 6 0.427 14.0