西武ライオンズが誕生した。

本拠地を福岡から所沢に移し、最強西鉄から続く“ライオンズ”を受け継ぎ、始動した。初代監督は、クラウンライターでも指揮をとった根本陸夫。堤義明オーナーの「球界の盟主になれ」という期待と指示の下、阪神から田淵幸一、ロッテから野村克也などを獲得し、初年度から多いに期待させるものがあった。

1979年、参入初年度の成績は最下位であった。
1980年、2年目、前期6位、後期4位の年間4位で終えた。
1981年、3年目、確実に力をつけたが、投打がかみ合わず前期2位、後期5位の年間4位でシーズンを終えた。

3年目に初の勝率5割を達成し、根本陸夫監督はチーム結成から3年間指揮をとったこともあり、「育成の時代は終わった。あとは勝つ野球をやるだけだ」という名文句を残し勇退した。

根本陸夫監督が采配をふるった3年間は常勝西武軍団の礎が築かれた年月であった。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)