1964年
稲尾不在、5位に沈む

10月1日には東海道新幹線(東京~新大阪間)が開業し、10日には東京オリンピックが開幕した。日本中が経済成長を感じた年であった。

この年の西鉄には稲尾和久がいなかった。

前年までの酷使のためか肩を故障し、6試合の登板で0勝2敗という成績でシーズンを終えている。西鉄投手陣は、大黒柱である稲尾和久を欠き、その脆弱ぶりを露呈した。優勝した前年は2.69であった防御率が3.57と著しく悪くなった。“鉄腕”に依存してきたつけが回ったと思わせる一年であった。西鉄は首位を守ることができず上位から大きく離されての5位という不本意なシーズンを送り、南海が2リーグ分裂後最速で優勝を決めた。

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
高倉 照幸 0.317 116 436 76 138 21 2 16 61 2
城戸 則文 0.284 146 510 47 145 20 5 12 51 2

投手

選手名 防御率 試合 完投 完封 投球回 奪三振 失点
安部 和春 2.75 49 11 5 5 3 177 55 63

順位

順位 チーム
優勝 南海 150 84 63 3 0.571 -
2 阪急 150 79 65 6 0.549 3.5
3 東映 150 78 68 4 0.534 5.5
4 東京 150 77 68 5 0.531 6.0
5 西鉄 150 63 81 6 0.438 19.5
6 近鉄 150 55 91 4 0.377 28.5