12月6日に会見を終えた新入団選手たち。来季からライオンズの一員になる彼らのことをファンの皆さまにより知っていただくために、今年も昨年に引き続き担当スカウトインタビューを実施！ 今回はついに最終回！古川雄大選手について、担当の岳野スカウトにお伺いしました！

★古川雄大 選手(担当スカウト：岳野竜也スカウト)

恵まれた体格や、高い身体能力で話題の古川選手。
野球のプレーはもちろん、「笑顔が1番強い」と岳野スカウトも頷く古川選手の魅力についてお伺いした。

“青天井”。古川選手の持つ可能性は、そんな言葉が似合う。高い可能性を秘め、どこまでも成長し得るポテンシャル。本塁打を量産するタイプではないと本人は言うが、岳野スカウトは「現状ではそうかもしれませんが、将来どうなるかは本当に未知数の選手。今こういうタイプと決められるような選手ではない」と語ってくれた。
岳野スカウトが古川選手を初めて見たのは、高校2年生の夏の大会。背番号20番。守備位置は右翼。そのときは、身体能力の高さは感じたが「まだまだだな」という印象だった。しかし3年生になってすぐ岳野スカウトが舌を巻くほどの成長を見せると、そこから2,3か月後には、技術だけではなく野球に対する取り組み方も進化していた。
「礼の仕方ひとつとっても、守備につくときの走り方ひとつとっても、変わった。野球への姿勢が変わって、だから技術的にも成長していったんじゃないかな」と岳野スカウトが言う通り、3年の夏には4番に定着し大分大会初戦では3本塁打を放つなど、存在を示して見せた。

2年後、3年後には、一軍でクリーンアップを打つメンバーになれる好素材だ。「本当にどこまで行くのかわからない」と岳野スカウトも言う通り、どんな打順でも結果が残せる。今はまだ課題だと思っているようなところすら、自分の強みにしてしまう。そんなふうに誰もが思ってしまうほどの可能性が、古川選手にはある。

「本当に成長速度に驚いた。プロに入ってさらに加速していけば、とんでもないよ」───。
グラウンドを駆け回り、積極的なプレーを見せる。走・攻・守、どれをとっても伸びしろだらけ。今はまだ身体能力に頼っている部分もあるがプロとして技術がさらに磨かれれば、どこまででももいけるだろう。

そんな古川選手を見ていた中で、岳野スカウトが印象に残っていると話してくれたのは、華のあるプレーの数々ではなく意外にも練習中の一幕だった。高さのあるバッティングゲージの上に乗ってしまった打球を、ジャンプして弾き落とした古川選手。岳野スカウトが驚いたのはその跳躍力と、それを可能にする体の“バネ”だった。プレーはもちろん、ジャンプひとつでスカウトの目を奪ったその身体能力はやはりピカイチだ。
そして、もうひとつ、古川選手にはほかの選手には負けない強みがある。それは“笑顔”だ。
「あの笑ったときのクシャって顔がとても魅力的だと思います」と岳野スカウトが言う通りの笑顔を新入団選手会見でも見せてくれた古川選手。どこまで成長するのか未知数なほどの高く果てしない可能性を秘めながら、人懐っこさもあり、あいさつや目上の人への対応も明るく、しっかりしているという。
もちろん、可能性だけで戦っていけるわけではない。磨かなければならない部分はたくさんあるだろう。しかし、それが磨き上げられたとき、古川選手が目指す三冠王が見えてくる。そこに至るその瞬間まで、驚くほどの成長から目が離せない。

「小さな枠に収まらずに、本当に無限大の可能性で大きく大きく育ってください！」

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