1997年
日本シリーズ

1997年 ライオンズ(1勝) - スワローズ(4勝)

ライオンズ表彰選手

敢闘賞
松井 稼頭央

西口、一発に泣く。黒星スタート

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  ヤクルトスワローズ 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

1997年10月18日 第1戦(西武ライオンズ球場)

投手

【ス】○石井一
【西】●西口

本塁打

【ス】テータム1号ソロ

東尾監督就任3年目で悲願の初優勝、3年ぶりにパ・リーグを制したライオンズ。スワローズとは4年ぶり3度目の対決。初戦は西口・石井一の両エースの投手戦。西口はヒットは許すものの粘り強い投球で7回まで無失点。しかし、打線も石井一の前になかなかチャンスを作れない。

8回、西口がこの回の先頭打者のテータムにソロホームランを浴び、ついに均衡が破れる。結局、この1点が決勝点となり石井一に完封負け。好投の西口を援護できなかった。

田辺、殊勲のサヨナラヒット!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R
  ヤクルトスワローズ 0 2 1 1 0 1 0 0 0 0 5
  西武ライオンズ 5 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 6

1997年10月19日 第2戦(西武ライオンズ球場)

投手

【ス】田畑-山本-廣田-加藤-高津-●山部-伊藤智
【西】潮崎-石井貴-杉山-デニー-橋本-○森慎

本塁打

【西】河田1号2ラン

ライオンズは初回、河田の2ランホームランなど、前日の完封負けのうっぷんを晴らすかのように一挙5点を先制。試合はライオンズのペースで運ばれるかと思われたが、スワローズに徐々に追い上げられ、6回ついに同点とされる。

両チーム継投で凌ぎ、試合は延長戦へ。10回、ライオンズはこの回からマウンドにあがった山部を攻め、1死1・2塁とサヨナラのチャンスに代打・田辺。見事、期待に応えるサヨナラヒット。1勝1敗のタイに戻した。

手痛い1敗、接戦をものにできず

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 2 1 0 0 0 0 0 3
  ヤクルトスワローズ 0 3 0 0 0 0 0 2 X 5

1997年10月21日 第3戦(神宮球場)

投手

【西】石井丈-石井貴-デニー-杉山-●渡辺久
【ス】吉井-加藤-山本-廣田-○高津

本塁打

【ス】古田1号ソロ

2回、スワローズに3点を先制されるも、3回に大友のタイムリーと高木大の犠飛で2点、4回には伊東勤のタイムリーヒットで同点に追いつく。

その後は、救援陣の踏ん張りで両チーム無得点が続いたが、8回に5番手の渡辺久が古田にソロホームランを浴びると、さらに投手の高津にもタイムリーを打たれ2点を勝ち越される。

9回1死1・2塁と高津を攻めたが、大友が併殺打に終わり、接戦を落とした。

ライオンズ成す術なく、完敗

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
  ヤクルトスワローズ 0 0 3 0 0 0 2 2 X 7

1997年10月22日 第4戦(神宮球場)

投手

【西】●新谷-潮崎-杉山-デニー-石井貴-橋本-森慎-ギブンス
【ス】○川崎-加藤-廣田-伊藤智

本塁打

【ス】佐藤真1号2ラン

3回、松井のタイムリーヒットでライオンズが先制するも、その裏、無死2・3塁とピンチを迎える。2死までこぎつけた新谷だったが、古田に逆転のタイムリーヒットを許すと、稲葉にもタイムリーを打たれ、リードを広げられる。

ライオンズは8人もの投手を継ぎ込むも7回に2点、8回には佐藤真の2ランホームランで2点を奪われる。打線もスワローズ投手陣の前に4安打に終わり、一方的な試合展開で王手をかけられてしまった。

ライオンズ自慢の機動力を生かせず

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  ヤクルトスワローズ 0 2 0 1 0 0 0 0 X 3

1997年10月23日 第5戦(神宮球場)

投手

【西】●西口-デニー-橋本-森慎
【ス】ブロス-山本-○石井一-伊藤智-S高津

何とか所沢に戻りたいライオンズの先発はエース・西口。2回無死2・3塁のピンチを迎えると、池山に先制の2点タイムリーツーベースを浴びる。4回にも池山の犠飛で追加点を奪われ、5回3失点でマウンドを降りる。

打線は7回、3四死球で2死満塁とチャンスを掴むが、3番手・石井一に反撃の芽をつまれてしまう。

9回、走者を出すも大塚が内野ゴロに倒れ、第1戦に続き完封負け。貧打に泣き、自慢の機動力を発揮できないまま、シリーズは幕を閉じた。