1982年
日本シリーズ

1982年 ライオンズ(4勝) - ドラゴンズ(2勝)

ライオンズ表彰選手

最高殊勲選手

東尾 修

優秀選手
大田 卓司
優秀選手
スティーブ・O

黄金時代の幕開け!日本シリーズ初勝利

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 4 2 0 0 0 0 1 0 7
  中日ドラゴンズ 0 0 3 0 0 0 0 0 0 3

1982年10月23日 第1戦(ナゴヤ球場)

投手

【西】松沼博-○東尾
【中】●小松-堂上-鈴木-郭-安木

本塁打

【西】スティーブ1号ソロ、大田1号ソロ
【中】モッカ1号2ラン

プレーオフを勝ち抜き、「西武ライオンズ」として初めて挑む日本シリーズ第1戦。ライオンズは2回、田淵・テリーの連続ヒットでチャンスを作ると、黒田の2点タイムリーで先制。

その後、さらにチャンスを広げ2死満塁とすると、山崎も2点タイムリーを放ちこの回一挙4点。3回はスティーブのホームランなどで2点を追加。8回には大田がダメ押しのソロホームランを放ち、ドラゴンズが送り出した5投手に計13安打の猛打を浴びせる。

先発の松沼博は3点を失ったが、4回から登板した東尾が散発の5安打、無失点に抑える好リリーフで初勝利に貢献した。

敵地で連勝。本拠地・所沢で胴上げを!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 4 2 0 0 0 0 0 0 1 7
  中日ドラゴンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

1982年10月24日 第2戦(ナゴヤ球場)

投手

【西】杉本-○小林-森
【中】●都-藤沢-堂上-安木-三沢-小松-牛島

本塁打

【西】西岡1号ソロ

初回、ライオンズは石毛がドラゴンズの先発・都の左足首を直撃するヒットで出塁。わずか6球で降板した都に代わってマウンドにあがった藤沢を一気に攻め、打者一巡の猛攻で4点を先取。

火のついたライオンズ打線は止まらない。2回にも石毛、山崎、スティーブの3連打を生かして2点、前半で勝負を決めた。

投手陣も杉本・小林・森のリレーでドラゴンズ打線を1点に抑え、敵地のナゴヤ球場で連勝した。

球場開設4年目でファンの夢が実現。試合は逆転負け。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  中日ドラゴンズ 0 0 0 0 0 0 3 0 1X 4
  西武ライオンズ 2 0 0 0 0 0 0 1 0 3

1982年10月26日 第3戦(西武ライオンズ球場)

投手

【中】都-鈴木-○牛島
【西】高橋-永射-●東尾

本塁打

【中】上川1号3ラン

舞台を西武ライオンズ球場に移しての第3戦は、白いユニフォームを身に纏っての戦いとなった。初回、ライオンズが第2戦に続く先発となった都の立ち上がりをとらえ、4本のヒットと相手エラーで2点を奪い、3試合連続で先制点をあげる。

試合はこのままライオンズの流れになると思われたが、7回ドラゴンズの上川に3ランホームランを打たれ、このシリーズ初めてドラゴンズにリードされる。

8回にスティーブの一打がフィルダースチョイスとなり同点に追いつくが、直後の9回、2死1・3塁からスティーブのエラーで決勝点を与え、本拠地での初戦を飾ることはできなかった。

早めの継投策も実らず…地元で連敗

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  中日ドラゴンズ 0 1 1 0 1 0 0 0 2 5
  西武ライオンズ 0 0 1 0 2 0 0 0 0 3

1982年10月27日 第4戦(西武ライオンズ球場)

投手

【中】三沢-堂上-安木-○小松-S牛島
【西】松沼博-柴田-森-●小林-永射-松沼雅

本塁打

【中】谷沢1号ソロ

日本シリーズにふさわしい1点を争う緊迫したゲーム展開となった。2回、ドラゴンズが併殺くずれの間に1点、3回谷沢のタイムリーで2点目をあげる。

一方、ライオンズも3回に山崎のタイムリーで1点を返す。5回ドラゴンズに1点を追加されるが、その裏、石毛・田淵のタイムリーヒットでついに同点に。

その後はライオンズ・小林、ドラゴンズ・小松が互いに追加点を許さなかったが、土壇場の9回、小林が谷沢に一発浴び、さらに豊田にタイムリーを打たれ勝負あり。ライオンズの最後の攻撃も牛島の前に3人で抑えられ、2連勝後の2連敗で対戦成績はタイとなった。

ホームグラウンドで初勝利。優勝へ王手!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  中日ドラゴンズ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
  西武ライオンズ 0 0 0 0 1 0 2 0 X 3

1982年10月28日 第5戦(西武ライオンズ球場)

投手

【中】鈴木-●小松-堂上-都
【西】杉本-○東尾

本塁打

【中】大島1号ソロ

ライオンズ・杉本、ドラゴンズ・鈴木の先発で始まった試合は、4回まで息詰まる投手戦となった。

均衡を破ったのはドラゴンズ。5回、大島のソロホームランで先制。ライオンズもその裏すぐに、スティーブが同点タイムリーツーベースを放つ。7回には、エラーで出塁した山崎を1塁において、スティーブが2打席連続タイムリーツーベース。続く片平のタイムリーヒットでダメ押しの3点目。

6回から登板した東尾がわずか1安打に封じ、ドラゴンズ打線を寄せつけず、地元初勝利。日本シリーズ優勝に王手をかけ3勝目に酔った。

悲願の日本一!強い『ライオンズ』が甦った!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 4 0 0 0 2 1 2 9
  中日ドラゴンズ 0 0 4 0 0 0 0 0 0 4

1982年10月30日 第6戦(ナゴヤ球場)

投手

【西】高橋-森-工藤-○小林-S東尾
【中】三沢-都-●鈴木-牛島-安木-小松

本塁打

【西】大田2号3ラン、片平1号ソロ、テリー1号ソロ

王手をかけて敵地の乗り込んだライオンズは一気に勝負をかける。3回、相手エラーで掴んだチャンスにスティーブが先制のタイムリーツーベース。

テリーの敬遠後、大田がレフトスタンドに豪快なスリーランホームランを放ち、一気に4点。しかしその裏、高橋がドラゴンズ打線に捕まり、同点とされる。

その後は両チームとも無得点が続き、緊迫したムードが漂う中で迎えた7回、この試合、途中出場の片平が打席に立つ。思い切って振り抜いた片平の打球は、バックスクリーン直撃の勝ち越しソロホームラン。続くテリーもバックスクリーンに一発。8・9回にも計3点を加え、突き放した。

8回からは、このシリーズでストッパーに回った東尾が登板、2回を無失点に抑え、「西武ライオンズ」創設4年目で悲願の日本一の栄冠を手にした。