4年ぶりにメットライフドームで迎えたクライマックスシリーズ、ファーストステージ。
レギュラーシーズンでは16勝8敗と大きく貯金を作った3位・イーグルスとの対決。初戦のマウンドには今季、対イーグルス8戦8勝のエース・菊池があがった。

初回、菊池は先頭打者を出しながらも2者連続三振を奪うなど好スタートを切ると、その裏、浅村が左翼席へ本塁打を放ち2点を先制！
さらに3回、炭谷の2点適時二塁打、秋山、源田の連続適時打などで、相手エース・則本投手から7点を奪う。6回には中村選手の3ラン本塁打も飛び出し、2ケタ得点を記録。

菊池はテンポの良い投球で8回まで9奪三振の好投を見せると、最終回もマウンドへ。4番・ウィーラー選手から始まる好打者相手に、三者凡退に打ち取り完封勝利！
ファイナルステージ進出へ王手をかけた！

菊池の完封勝利で勢いに乗るライオンズは、一気にファイナルステージ進出を決めるべく第2戦目に挑んだ。
しかし、先発・十亀が初回にイーグルス・茂木選手から先頭打者本塁打を浴び先制を許すと、2回にも、適時打とスクイズで2点を失う。序盤に3点のリードを追う展開となったライオンズは、5回に外崎の二塁打でチャンスを作るも、後続が倒れ1点が遠い。

それでも8回に、中村、栗山の連打でチャンスを作り、秋山のセカンドゴロの間に1点を返す。9回にも山川の二塁打から1死1、2塁と一打同点の場面を迎えるも、相手守護神・松井裕投手の前に連続三振を喫し敗戦。

ファイナルステージ進出をかけた戦いは第3戦へ持ち越しとなった。

2011年以来となるファイナルステージ進出を目指し、負けられない第3戦。大事な一戦のマウンドを任されたのは野上。初回、制球に苦しみ満塁のピンチを招くと、内野安打で先制を許す。その裏、先頭打者の秋山が三塁打を放ち、ビックチャンスを作る。しかし、源田、森、山川と倒れ絶好のチャンスを生かしきれない。

1点を追加され2点差で迎えた5回、栗山、中村の連打から1死2、3塁のチャンスを作り、炭谷の犠飛で1点差に迫る。しかし、8回にシュリッターが2本の本塁打を浴び、点差は4点に。 9回に先頭の浅村が本塁打を放つも反撃はここまで。4年ぶりのクライマックスシリーズはファーストステージ敗退となった。

試合後、辻監督は「緊張する場面でプレーができた経験は大きいし、外崎や源田、山川といった若い選手たちは悔しさがあると思う。この経験が後に大きな財産になってくれれば」と振り返った。
ポストシーズンを初めて戦う選手たちが多いライオンズにとって、試合には敗れたもののこの3試合は来季へつながる大きな試合となった。

2位に13.5ゲーム差を付け、圧倒的な強さでパ・リーグを制覇したホークスと、ライオンズを破った3位イーグルスとの対戦。1勝のアドバンテージを含む4勝2敗で、ホークスがクライマックスシリーズを制覇した。

第1戦から4試合連続で本塁打を放ち、5試合全てで打点をあげた内川選手がMVPに輝き、ホークスが2年ぶりに日本シリーズ進出を果たした。