1988年
日本シリーズ

1988年 ライオンズ(4勝) - ドラゴンズ(1勝)

ライオンズ表彰選手

最高殊勲選手
石毛 宏典
優秀選手
清原 和博
優秀選手
森山 良二

投打のバランスよく、ライオンズ先勝

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 2 1 0 0 1 0 0 1 5
  中日ドラゴンズ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

1988年10月22日 第1戦(ナゴヤ球場)

投手

【西】○渡辺-S東尾
【中】●小野-鹿島-上原

本塁打

【西】清原1号ソロ、石毛1号ソロ

近鉄と最後まで死闘を繰り広げ、ゲーム差0でパ・リーグ4連覇を達成したライオンズ。日本シリーズは、渡辺・小野の最多勝投手の対決で幕を開けた。

2回、清原が場外へ消える超特大ホームランで先制。その後、併殺崩れの間に1点、3回には石毛のタイムリーヒットで3点目。

6回はこの試合、2安打の石毛のホームラン、9回にも東尾の犠飛で着実に加点。渡辺はヒットこそ許すものの、4つの併殺で切り抜け7回1失点。後を受けた東尾も2回をピシャリと抑え、快勝した。

8回の悪夢に泣く

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3
  中日ドラゴンズ 0 2 1 0 0 0 0 4 X 7

1988年10月23日 第2戦(ナゴヤ球場)

投手

【西】●郭泰源-山根
【中】小松-○郭源治

本塁打

【中】川又1号2ラン

郭泰源は立ち上がり見事な超速球。しかしコントロールにいつもの冴えを見せず2回に1点、3回に2点を失う。

だが、当たっている打線が5回に小松を捕え、5連打で同点に追いつく。4回以降、立ち直りを見せた郭泰源だったが、8回、1死満塁のピンチで宇野に痛恨の死球。結局、この回4点奪われ、1勝1敗のタイとなった。

工藤・石毛の活躍で1点差勝利

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  中日ドラゴンズ 1 0 0 0 0 0 2 0 0 3
  西武ライオンズ 0 0 0 0 1 3 0 0 X 4

1988年10月25日 第3戦(西武ライオンズ球場)

投手

【中】●山本-鹿島
【西】○工藤

本塁打

【中】彦野1号ソロ、宇野1号2ラン
【西】石毛2号ソロ

初回、工藤はいきなり彦野に先頭打者ホームランを浴び先制されるが、その後はきっちり抑える。一方の打線は、4回まで山本の前にノーヒット。

その嫌な流れを絶ち切ったのが5回の石毛の一発。続く6回には四球とエラーで2死2・3塁とチャンスを掴むと、山本の暴投で労せずして勝ち越し。さらに、石毛・伊東のタイムリーヒットとたたみかける攻撃で、ドラゴンズを突き放す。

工藤は7回、宇野に2ランホームランを浴び、1点差に迫られるが、8・9回と3者凡退に打ち取り、完投勝利。

森山完封!一発攻勢で一気に王手!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  中日ドラゴンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  西武ライオンズ 0 0 2 1 2 0 1 0 X 6

1988年10月26日 第4戦(西武ライオンズ球場)

投手

【中】●杉本-上原-近藤-川畑
【西】○森山

本塁打

【西】秋山1号ソロ、清原2号2ラン、辻1号ソロ

ライオンズは3回に苫篠のレフト線ツーベースで2点を先制。その後も、4回は秋山のこのシリーズ初ヒットとなるソロホームラン、5回は清原の2ランホームラン、7回には辻のソロホームランと一発攻勢で着実に加点した。

先発の森山は、終わってみればドラゴンズ打線を2安打でピシャリ。シリーズ7人目の初先発・初完封の快投を演じ、日本一に王手をかけた。

地元で決める!劇的勝利で3年連続日本一

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R
  中日ドラゴンズ 1 1 2 0 0 2 0 0 0 0 0 6
  西武ライオンズ 3 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1X 7

1988年10月27日 第5戦(西武ライオンズ球場)

投手

【中】小野-鹿島-小松-●郭源治
【西】渡辺-山根-東尾-小田-黒原-○松沼博

本塁打

【中】宇野2号2ラン
【西】清原3号ソロ、石毛3号ソロ

初回、1点を先行されたが、すぐさま反撃。石毛の右中間ツーベースでまず同点。バークレオも2点タイムリーツーベースで逆転。

しかし、ドラゴンズも2回に1点、3回に2点と追加点を奪われ再逆転される。5回、吉竹のタイムリースリーベースで同点に追いつくも、直後の6回には守備の乱れもあり、2点を献上し勝ち越される。

その裏、清原の3本目となるホームランで1点差。もう後がない9回、マウンドはドラゴンズの守護神・郭源治。この回先頭の石毛がバックスクリーン右へ執念の同点ホームラン。試合はそのまま延長戦へ。

そして11回、清原がヒットで出塁すると、前の打席ホームランの石毛はきっちりと送りバント。2死後、伊東が郭源治の69球目を捕え、ライト前へサヨナラヒット。劇的な勝利で3年連続日本一を決めた。