春季キャンプ最終第5クールでは対外試合がスタート!
チームの勝利へ向かって一人ひとりが個々の能力を高めて取り組む、まさにALL ONEな春季キャンプの最終クールの様子をお届けします!
第5クール1日目。
朝の7時半。誰よりも早く室内練習場で打撃練習に取り組んでいたのは、一軍キャンプ参加選手の中で最年長となる炭谷銀仁朗選手。若手時代から継続している早朝練習で、ひとり黙々とバットを振り、汗を流しました。
9時にはチーム全体が始動。ウォーミングアップなどで身体を温めた後、投内連携・サインプレーなどを行いました。メイングラウンドでは、午前中の最終メニューとして野手陣が体幹トレーニングを実施。滝澤夏央選手などが歯を食いしばりながらも厳しいトレーニングをやり遂げ、午後の練習に向かいました。
一方、ブルペンでは翌日から始まる対外試合に向けて、多くの投手が姿を見せました。高橋光成投手や佐藤隼輔投手、甲斐野央投手が力強いボールを投げ込み、実戦登板へギアを上げていました。
午後のフリー打撃では、新外国人のネビン選手やセデーニョ選手などが快音を響かせ、大きな当たりを連発。自慢のパワーを見せ好調をアピールしました。
個別練習では、渡部健人選手と村田怜音選手が一塁に入り特守を実施。村田選手は塁間を抜けそうな打球に飛びつき見事なキャッチを見せるなど、レギュラー奪取に向けて奮闘する様子が見られました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | ||
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斗山ベアーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | |
埼玉西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 4 |
斗山ベアーズを迎え、一軍春季キャンプでは初の対外試合を行った第5クール2日目。
試合に向けて打撃練習に励む野手陣。マシン打撃では外崎修汰選手や源田壮亮選手、7番・右翼でスタメン出場のルーキー渡部聖弥選手が鋭い打球を飛ばしていました。
試合前、円陣で声出しをしたのは、スタメンマスクの炭谷選手。チームの士気を高め、試合に臨みました。
先発のマウンドには渡邉勇太朗投手が上がり、2回を無失点に抑えるなど、充実した内容のピッチングを見せます。
3回に田村伊知郎投手が3者凡退に抑えると、直後の攻撃で炭谷選手が本塁打を放ち、1点を先制します。
4回は佐藤隼投手、5回はラミレス投手が登板。源田選手の好守備もあり、それぞれ3者凡退の無失点に抑えます。
6回には失策も絡み本塁打などで5点を失う苦しい展開となるも、打線が奮起。7回に古賀悠斗選手の適時二塁打などで2点を返します。
8回のマウンドに上がった羽田慎之介投手が3者凡退に抑えると、その裏、村田選手が二塁打を放ち得点圏の好機をつくります。その後、平沢選手がフェンス直撃の適時三塁打を放ち1点差に。
9回は、豆田泰志投手が無失点で抑え、最終回の攻撃に流れを作りますがあと1点が届かず試合終了。6回の失点が響き、4対5で敗れました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | ||
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ロッテジャイアンツ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | |
埼玉西武 | 1 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 6 |
ロッテジャイアンツとの対外試合を行った第5クール3日目。
アジリティ、キャッチボールなどを行った後、対外試合に臨みました。
5番でスタメン出場の村田選手が、試合前にファンの皆さまの前で「(昨日の)炭谷さんのような大きな一発が出るようにがんばりますので応援よろしくお願いします。」とあいさつをしました。
先発のマウンドに上がったのは、ボー投手。初回は変化球を交えながら打ち取り、無失点に抑えます。
するとその裏、この日1番に入った長谷川信哉選手が出塁。二盗、三盗を成功させ先制の好機をつくります。その後ネビン選手の内野ゴロの間に長谷川選手が生還。長谷川選手の俊足を生かした攻撃で、先制点をもぎ取ります。
ボー投手は2回に逆転を許しますが、3回は無失点に抑えます。
すると直後に打線が反撃。ネビン選手、セデーニョ選手の連続安打で1、2塁とすると、村田選手が放った打球はぐんぐん伸びていきスタンドへ。有言実行の3点本塁打で逆転に成功します。
4回には、菅井信也投手が登板。満塁のピンチを作るも無失点で切り抜けると、牧野翔矢選手や渡部聖選手の安打などで1点を追加します。
5回、山村崇嘉選手がこの日2本目の安打を放つと、仲田慶介選手が適時打を放ちさらに1点を追加。
菅井投手は5回と6回のマウンドにも上がり、得点圏に走者を背負う場面はあったものの3回を投げ無失点に抑えます。
7回からは、高橋投手がマウンドへ。ライトに入った平沢大河選手の好返球もあり、2回を無失点で抑え、順調な仕上がりを見せました。
最終回のマウンドにはロペス投手。失点を許すも、なんとかリードを守り切り6対5で勝利しました。
ついに迎えた春季キャンプ最終日。全国的な寒波でこの日も気温が低く、強風が吹いたものの晴天に恵まれました。
ウォーミングアップ後、野手陣は体幹トレーニングを行い、総合練習を実施。
春季キャンプ中、練習量を多くこなすことを意識していたという平沢選手は、「充実したキャンプを送れたと思います」と振り返りました。
さらに、「(キャンプ後の実戦で)しっかり結果を残して、開幕戦をスタメンで出られるようにがんばっていきたいし、1年間チームに貢献できるようにがんばりたい。」と意気込みを話しました。
一方の投手陣は、キャッチボール・投内連携などを行った後、今井達也投手や隅田知一郎投手、田村投手など、多くの投手がブルペン入り。
開幕投手に内定している今井投手は、1球ごとに手元のモニターで確認を行いながら調整を進めていました。
春季キャンプについては「けがもなく、しっかり技術面の練習も(身体の)トレーニングもしっかりできたと思います。」と振り返ると同時に、「オープン戦だったりこれから試合を投げていくにつれて、徐々に自分の中でのパフォーマンスを上げて、開幕戦にしっかり臨めるように準備をしていきたい。」と3月28日(金)の開幕を見据えています。
練習後には選手会長を務める外崎選手が「熱い気持ちを常に忘れず、シーズン終わったころには、皆さんに良い報告ができるようがんばります。」と、ファンの皆さまとキャンプを支えてくださった日南市南郷町の方々へあいさつ。最後は感謝の気持ちも込めて、スタンドのファンの皆さまへサインボールを投げ入れ、一軍南郷春季キャンプの全日程が終了しました。