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2023/12/22 (金)
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【新入団選手スカウトに聞いた!】“横浜高”出身の本格左腕は、“エースの系譜”に名を連ねられるか。高い完成度と驚くほどの伸びしろは、大きな縁で獅子と結ばれた。

11月26日に会見を終えた新入団選手たち。来季からライオンズの一員になる彼らのことをファンの皆さまにより知っていただくために、今年も昨年に引き続き担当スカウトインタビューを実施!
第8弾は杉山投手!担当である竹下スカウトに、直接お話をお伺いしました!

(編集協力:週刊ベースボール)

逃した夏の舞台があったからこそ生まれた縁が、杉山投手の手を手繰り寄せた。

杉山投手画像

横浜高からの高卒入団投手といえば、ライオンズでは松坂大輔氏、涌井秀章投手(現中日)の名が挙がる。両者ともプロ1年目から勝利を挙げ、のちにエースに君臨。ライオンズの看板を背負うとともに、日本球界をも代表する大投手となった。杉山遙希投手も、十分そのポテンシャルを秘めていると、竹下潤スカウトは太鼓判を押す。惹かれたのは、「本格派左腕であることと、完成度が高くて伸びしろがあるところ」だ。“完成度”と“伸びしろ”。ある意味、真逆とも言える。「でも、高校生の場合、完成度と伸びしろを併せ持っていないと、ドラフト3位指名はしてもらえません。現時点での完成度が高くて、さらに伸びしろがあるからこそ上位で指名してもらえるんです」。

竹下スカウトが初めて杉山投手を見たのは高校1年生のときだ。第一印象は「ここから球速が上がって、パワーがついてくれば面白い」だった。そして実際、3年間で球速も上がり(最速147キロ)、体も身長181センチ、体重82キロとひとまわり大きくなった。「本当に順調に来ている」と、見に行くたびに楽しみがふくらんでいった。そして、確実な成長の裏に、日々の努力や真面目な練習姿勢が大いに想像できたのだ。

“横浜高”という育った環境にも、竹下スカウトは大いに期待している。「横浜高の先輩の高卒投手には、松坂投手、涌井投手というレジェンドがいる。そうした先輩が、プロ野球チームを代表するエースになっていたら、『自分もそうならなければ』という高い意識を自然と持ってやってきていると思います。それが横浜高の伝統であり、“イズム”なんじゃないかなと。なので、モチベーション高く、気持ちを折れずに日々頑張って、大先輩のレベルまでたどり着くんじゃないかなと思っています」。実際、杉山投手も、レジェンドと同じ環境で3年間鍛錬を積んだことが、大きな自信とプライドになっている。「横浜高の入り口には、ライオンズのユニフォームを着ている松坂さんの銅像があるんです。それを日々見ながら、同じ横浜高でしっかりと3年間やってきたので、偉大な先輩方をいつか超えられるような選手になりたいと思います」。

杉山投手との“縁”も少なからず感じている。それは、高校1年生の夏の甲子園からエースとして投げてき杉山投手にとっては「唯一の想定外だったと思います」と感じる、最後の夏の甲子園出場を果たせなかったことだという。「もし今夏、甲子園に出ていたら、他球団からの評価が上がって3位では残っていなかったかもしれません。」

ポテンシャルの高さ、将来性を考えれば、「将来はローテーションに入ってほしい」と願う。そのためには、「ケガをしないことが大事」と説く。「どんなに上に上がっても、ケガをしたら終わりだし、チャンスをモノにできない。だからこそ、しっかりと体を鍛えて、ケアもして、ケガをしない体をつくっていってほしいですね」。

本格派左腕が歩むレジェンドへの道を、大いなる期待をもって見守っていきたい。

竹下スカウトから杉山投手へ

「横浜高には偉大な素晴らしい先輩たちがいるので、プレッシャーに感じて頑張ってもらいたいです。もう、めちゃくちゃ意識してもらいたいですね。ちなみに、ライオンズとしては、後藤武敏(現楽天打撃コーチ)というOBの先輩もいます。彼は性格も良く、他球団ではありますが、コーチとして今も野球界に残って活躍しています。そんな、息の長い選手になっていってほしいです。」

杉山投手 選手名鑑 その他のインタビューはこちら!

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