オーストラリアでの武者修行も3週目に突入し、今週の試合を最後に宮田投手、藤澤選手が帰国。ファン、選手から惜しまれながらの帰国となった2選手の武者修行を終えてのコメントも必見の第3回オーストラリアレポートは、11月20日から23日までの試合結果を中心にお届けします!さっそくご覧ください。
宮田投手コメント
「今日は前回、あまり腕が振れなかったのでしっかり腕を振ることを意識して投げた。真っ直ぐでファールが取れて、打者のタイミングが振り遅れていたので、しっかり(腕を)振ることはできていたと思う。ツーシームも先っぽに当たったり、ゴロになったので今日は感覚良く投げれた。この感じを忘れないようにしたい」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「確かに前回の登板よりは腕の振りは良かったように思うわ。課題の右打者のタイミングを外す球(ツーシーム)も、変化の軌道も良ぅなってきたし。しかし!!まだモノにはなってへんで!安定した変化や軌道にはまだバラつきがあるし、低めに集める安定したものがあれへん。
ただここまで、よう練習はしとったもんな。続けな意味がない!モノにしな意味があらへん。なぜなら一軍で投げて抑えるため。ここが勝負どころや!継続は力なり!!!」
宮田投手コメント
「今日は無死1・2塁から登板し、とにかくランナーを返さないことに集中した。1点は取られたが何とか残りのランナーは返さなかった。次にこのような状況での登板だったら0点に抑えるようにしたい。
次のイニングは決め球のスライダーが甘く入ったところがあった。決め球はしっかりと低めに集めるようにしたい。次の登板がおそらく最終になると思うので、今年の集大成として力を出し切る投球をする」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「抑えとしてのプレッシャーのかかる登板で良い経験ができたと思うよ。この緊張の感覚は一軍での登板と似たところがあるし、その経験・感覚を忘れずに残り2試合がんばって!!」
誠投手3試合目の先発となりましたが、初回からまとまりがなくボールが高めに集まり、ボール先行の苦しい投球に。6回を4失点と課題の残る登板となりました。 一方捕手として誠投手とバッテリーを組んだ藤澤選手は、課題の打撃においてコンパクトな振りで初となる本塁打を放ちます。2打席目も良い当たりではありましたが惜しくも投直に倒れ、ボールをしっかりととらえることができています。
誠投手コメント
「今日はオーストラリアに来てから3試合目の登板だった。6回4失点の四球4つ。投球のバランスも悪く制球も定まらなかった。風の関係などもあったが3本目に打たれた1発は完全な失投だった。
楽天のジョーンズに打たれた1発と全く同じだった。あの球みたいな真っ直ぐをなくさなければ一軍で勝つことはできないので、どうしてあのような球を投げてしまったのかは自分で分かっているのでもっと意識して投げたいと思う。今日みたいに真っ直ぐの調子がよくない日もしっかり打ち取れる真っ直ぐを、時間をかけて手に入れたいと思う。」
藤澤選手コメント
「今年、誠とバッテリーを組む最後のチャンスだったので僕自身、何とか良い結果で終われるようにしたかったが、前の試合より良くなかった。3被本塁打は捕手の責任でもあるので僕が工夫をして投手を勝たせる捕手になる努力を今後もしていきたい。
打撃面では良い感じがあった。本塁打を打った打席の次打席でセンター方向に打ち返せたのはプラス。自分の打撃を振り返り、来季につなげたい。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「誠は今週、準備不足! 登板に備え日々の練習の仕方、あり方を自覚もってやらないとあかんな。何のためにここに来たのか、なにを求めてきたのかを今一度考え、実行に移すこと。風は関係ないで。
藤澤は見事なホームラン!!! コンパクトに振りきり捉えもようなっとる。自身の打撃の特徴を考え、それをモノにしようとしよる。守備面ではちょっと送球がバラついとるけど、そこは帰ってから秋元コーチに鍛えてもらいや! 試合後3選手、意外と人気があり、即席のサイン会を開催しました!」
宮田投手が6回より2番手として登板! 3-2と1点を争う場面に登板するも2死後から安打と四球でピンチを作り、1点を献上してしまいます。しかし裏の攻撃で味方打線が爆発し一挙5得点! 宮田投手は9回もマウンドに立ち、4回を1点に抑え2勝目を飾りました。
試合後には、この試合が最終戦となる宮田、藤澤選手がヒーローインタビューを受け、帰国を惜しむ声がファンから聞こえたほか、選手、首脳陣、監督からも惜しむ声が聞こえました。
宮田投手コメント
「初回は2アウトから安打と四球で失点してしまった。甘めに入ってしまった球だったので厳しく攻めることを心がける。残りの3回はしっかりと腕が振れたしスライダーもしっかりと投げれたと思う。ツーシームを今日は多めに投げ左打者の内角、右打者の外角に投げることができた部分もあったし良かったと思う。しかしツーシームの後のスライダーは抜ける球が多かったので、日本に帰ってからの課題になる。最終戦で勝ててよかった。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「宮田に関しては、自身の投球の特徴である変化球(スライダー)と速球の使い分け、またカウントや勝負球としてのスライダーの使い分けの課題は成長の跡が結果として残せて良かったわ。またこの週では抑えを任されセーブ・勝利を取れたことに収穫があり、一番プレッシャーのかかる場面で投げさせてもらえたのもチームの信頼を宮田自身が勝ちとった努力の賜物やと思うで。
さぁ、これからは日本に帰って来季の一軍切符を勝ち取るための準備をしていこな~! またこの週で軍曹のレポートも終了!! 皆さん、お付き合い、ありがとう!!!
次回からは広池(ファームディレクター補佐)のオーストラリアレポートとなります。また軍曹と違った目線からのレポート、乞うご期待!!!! SEE YOU」
11月23日の試合を終えて宮田、藤澤選手が帰国の途に着きました。
宮田、藤澤選手の通算成績とウィンターリーグを終えた2選手からコメントが届いていますのでご紹介します。来季の活躍、大いに期待しましょう!
5試合出場。12打席10打数3安打(1本塁打)、四死球2、三振3、打率300
宮田投手コメント
「自分自身、初の海外で大変なことの連続でした。外国人とのコミュ二ケーションや選手同士での共同生活だったりと正直、辛かった部分がありました。でも20日間で少しずつ慣れてきて、最後には少しコミュニケーションが取れるようになりました。少しずつでも慣れていけばできることを実感しました。
野球の方は全体的に見れば良かった方だと自分では思います。自分の武器であるスライダーもストライクやボールの出し入れを意図してできた部分もありましたし、速球で打者を押せた部分も多くあったので自信にはなりました。その中でもツーシームにはムラが激しかったところがありましたが、感じの良いところもありました。この部分は日本に帰ってからもっと改善し自分のモノにしていきたいです。来季につながるモノを掴むことはできたし結果も残せたので、充実したウィンターリーグになったと思います。
また日本での環境の良さを体感し、もっと色々なことを大切にし来季につなげていきたいと思います。」
藤澤選手コメント
このオーストラリアでの約20日間は、昨年同様とても良い経験をさせていただきました。
言葉が違う中で首脳陣や選手と昨年より多くコミュニケーションをとることができたと思いますし、日本に帰ってから外国人の選手と接する時に役立つと思います。
技術面に関しては、自分なりに考えながら課題や今年やってきたことをやろうと思い臨んだ結果、それができたと思います。その中でまた新たな課題が見えたことで充実した日々が過ごせたように思います。
10月のフェニックス・リーグから取り組んできた打撃面の課題について特に良かったと思います。これから日本に帰ってオフシーズンとなりますが、ウィンターリーグまでの間にやってきたことをさらに伸ばせるよう努力し来季、少しでも変わった自分を出せるよう、見せられるようにやっていきます。
今年も良い経験・試合経験を多くさせていただいたことに感謝しています。」