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2023/12/19 (火)
チーム

【新入団選手スカウトに聞いた!】“潮崎哲也”を髣髴とさせるシンカーの使い手は、大事な舞台だからこそ任せたくなる“魅力”が満ち溢れている。

11月26日に会見を終えた新入団選手たち。来季からライオンズの一員になる彼らのことをファンの皆さまにより知っていただくために、今年も昨年に引き続き担当スカウトインタビューを実施!
第5弾は糸川投手!担当である竹下スカウトに、直接お話をお伺いしました!

(編集協力:週刊ベースボール)

社会人出身だからこそ、這い上がらないといけない。それを実現させる“強さ”があると竹下スカウトは語る。

糸川投手画像

立正大時代から注目し続け、竹下潤スカウトが胸を張って推薦した特殊球・シンカーの使い手。それが糸川亮太投手。ENEOS入社後、中継ぎ、先発問わず、大事な試合、重要な場面を任されるまでに成長した25才右腕だ。

第一印象は、「シンカーばっかり投げてるなあ。もっと真っすぐを投げればいいのにな」と、竹下スカウトは当時を懐古して笑う。そのシンカーに本格的に一目置いたのは、今年の5月過ぎだったという。ライオンズとENEOSの練習試合でCAR3219フィールドを訪れた際、糸川投手はENEOSの大久保秀昭監督を介し、潮崎哲也編成ディレクターから助言を得た。潮崎編成ディレクターといえば、現役時代は『シンカー』が代名詞の大投手。その独特な投げ方、軌道を習得しようとこれまでも数多くの投手たちが教えを乞うてきたが、実際に投げられるようになった者はほぼいない。その中で、糸川投手は、その助言を受けたのを機に、明らかに球質に変化が現れた。

「きっと、本人の中で、何かがすべてつながったんじゃないですかね」と竹下スカウト。糸川投手本人も、「明らかにバッターの反応が変わりました」と確かな手応えをつかんだという。ブラッシュアップされた糸川投手のシンカーを見て、「潮崎さんが、『一番の優等生かも。もしかしたら投げられるかも』と話していたんですよ。僕にとっては、その言葉が結構、響きました」。それもまた、竹下スカウトが糸川投手に期待を寄せる大きな要因のひとつだ。

ただ、一方で、少しだけ不満な部分があるという。「糸川投手を見にいくときは、必ず僕が行くのですが、彼はいつも『潮崎さんどこですか?』って、潮崎さんを探しているんです(笑)。だから、『まずはあいさつでしょ?』っていつも言うんですよ」。担当スカウトとして、竹下スカウトは少しだけ寂しそうにエピソードを明かしてくれた。とはいえ、そんな一面も「彼が誰からもかわいがられる部分だと思いますよ」とも。実は、竹下スカウトが糸川投手の一番の魅力だと感じているのが、その人間性なのである。

「立正大時代の坂田精二郎前監督だったり、金剛弘樹監督だったり、大学時代にコーチをしていた青木智史現西武育成コーチ兼人財開発チーフだったり、ENEOSの大久保監督だったり、とにかくどの監督、指導者も、全員が必ず『気持ちの強い選手。どこに出しても恥ずかしくない』と言うんです。『だから、大事な舞台で任せたくなる』って。それぐらい、みんなにかわいがられる性格なんだと思います」

社会人出身で、ドラフト下位指名選手だけに、才能と実力がすべてのプロ野球界で成功するためには気持ちの強さは必要不可欠だ。竹下スカウトも、「彼はここから這い上がっていかなければいけない立場なので」とキッパリと断言する。そのうえで、ロールモデルとして森脇亮介投手の名を挙げた。森脇投手も糸川投手と同じ社会人からドラフト下位(6位)入団だったが、今では中継ぎ陣の中でなくてはならない存在となった。「森脇も、フォークボールという特殊の球種があって、それを武器に成功しました。本当に良い存在感を出してくれているけれど、やはり、そういう選手はみんな気持ちが強いです」。

そして、将来的に目指してほしいのは、「それはもう、立正大の大先輩・西口ファーム監督ですよ!」と、竹下スカウトは目を輝かせた。「西口監督も愛校心が強くて、糸川投手のことをずっと気にしていました。そういう意味でも、身近なところに西口監督という素晴らしいお手本があるので、ぜひ、レジェンドの背中を追いかけて、西口監督のように息の長い選手になってほしいなと願っています」。

潮崎編成ディレクターの伝家の宝刀・シンカーを完全に会得し、西口ファーム監督にも匹敵するほど長く活躍する投手になっていく姿を想像すると、今から楽しみで仕方がない。

竹下スカウトから糸川投手へ

「西口ファーム監督のように、記録と記憶に残る選手になってもらいたいなと思います!」

糸川投手 選手名鑑 その他のインタビューはこちら!

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