

vs東京ヤクルト 第3回戦
交流戦最後の一戦は、6回に追いつかれるも直後に相手のミスで勝ち越しを決めます。その後は継投陣が踏ん張り、3対2で勝利。3カード連続勝ち越し、そして交流戦を10勝6敗2分けで終え、貯金を4つ上乗せしました。まずは一発を放った中村の活躍から振り返ります。
1対0で迎えた4回裏、4番・中村が6試合ぶりの一発を放ちます。相手先発・小川の高めに浮いた変化球をうまく引っ張ると、弾丸のような打球が左翼席中段へ一直線。19号ソロ本塁打でリードを広げました。相手の失投を確実に仕留める、見事な技術。交流戦での本塁打数は8本となりました。
また、8番・右翼でプロ初スタメンとなった田代が、5回裏に今季初安打を記録。ベンチの期待に応え結果を出しました。
投手では、勝敗はつかなかったものの先発・郭俊麟が中盤まで好投しました。郭俊麟は立ち上がりから変化球が低めに集まります。チェンジアップで相手のスイングを誘い、序盤3回までに許した2安打はどちらも内野安打。打たせて取る投球の郭俊麟について、横田投手コーチも「状態は前回の良い時と同じくらいキープしている」と評価します。
4回表は相手のクリーンアップをわずか7球で打ち取るなど、試合前半を無失点に抑えた郭俊麟。しかし、2対0とリードして迎えた6回表に2人の走者を置くピンチを迎えます。ここで相手の中軸・畠山を追い込みましたが、最後は甘く入ってしまい同点の一打に。ここで降板となり、5回1/3を投げ106球、被安打6、奪三振3、与四球1、失点2という内容でした。好投を続けていただけに悔やまれるイニングとなりましたが、続くピンチは2番手・武隈が抑えました。好救援の武隈は5勝目をマークしています。
19日からリーグ戦再開。まずは敵地でバファローズと相対するカードを制しましょう!
-今日のヒーローは武隈投手、増田投手、高橋朋投手です!



-5勝目を挙げました、武隈投手です! 厳しい場面での登板を振り返っていただきたいのですが、流れをとにかく止めなきゃいけない場面でした。どんなピッチングをイメージしていましたか?
(武隈)最近、ずっと仕事をしていなかったので、とりあえず抑えたいという思いで投げました。
-迎えるバッターが昨日ヒットを打たれている雄平選手でした。そのあたりの対策というのはどう考えていましたか?
(武隈)昨日、銀仁朗さん(炭谷)といろいろ配球とかの話をして。それを生かして投げたいなと。それで打たれたら仕方ないかなと思ってやりました。
-見事に打ち取ったわけですが、その後右バッターが出てきても続投。こちらはどんなイメージで攻めようとしましたか?
(武隈)代わるかなと思っていたんですが、ぼくだったので。抑えられてよかったです。
-ということは、右バッターが出てきてもベンチの信頼が武隈投手に対して大きくなっている証拠じゃないかと思います。ご自身ではどう感じますか?
(武隈)大事な場面で使っていただいているので、本当に監督、スタッフの皆さんには感謝して毎日過ごしています。
-これで交流戦をいい形で仕上げました。リーグ戦再開に向けて一言お願いします。
(武隈)失敗しないようにちゃんとゼロで帰ってこれるように、そして増田さん、高橋朋さんにしっかりつなげられるように頑張りたいなと思います。
-その武隈投手からさらにリレーがあります。リーグナンバーワンホールドです。増田投手です!
今日は1イニングをきっちり抑えるというピッチングになりました。途中で畠山選手の打球、あの打球はどんな風に見ていましたか?
(増田)ファンの方々、チームの方々に「すみません」と思って、打球を見ていました。
-そしたら、秋山選手がいましたね!
(増田)そうですね。ロッカーに帰ったら何かしたいと思います。
-どんなお礼をします?
(増田)考えておきます。
-8回の1イニングをしっかり準備をして入れたと思いますが、自分で振り返ってみてどんな評価をできますか?
(増田)最近だと一番いいと思うので、これを続けていきたいなと思います。
-ホールドの数も非常伸びてきてトップを走っていますけれど、交流戦もいい形で仕上げたということになります。レギュラーシーズン再開に向けてどんな風にこれから持っていきますか?
(増田)今日のような調子をこのまま維持して、シーズン最後まで戦っていきたいと思います!
-交流戦でもだいぶ連投がありました。明日からのちょっとした休みを有効に使いたいですね。
(増田)そうですね。ゆっくり休みたいと思います。
-そして、リーグ再開後も活躍を期待しています。
(増田)はい、頑張ります! ありがとうございました!
-そしてリーグトップを走るセーブ数、高橋朋投手です!
今日もしっかりと締めたわけですが、いきなり先頭バッターを出しちゃいました。
(高橋朋)そうですね。痛いです。
-なおかつ、打球が当たって、おそらくファンの皆さん心配していると思います。足の方は大丈夫ですか?
(高橋朋)あの場でトレーナーが来てくれるんですが、ちょっとカッコつけて「大丈夫だよ」と言ったんですけど、痛いです。
-でもそれだけ、痛みはあまり感じないくらいに集中していた。そんなところはありますか?
(高橋朋)やっぱりスワローズ打線はすごいので、とりあえず先頭のバッターに回さないように精いっぱい抑えようと思って投げました。
-その後、ベースカバーに行った後にちょっと右肩を気にしている感じがありましたが?
(高橋朋)外れました!
-えっ、そうだったんですか!?
(高橋朋)ウソです(笑)
-すっかりだまされましたけれども。最後のバッターの打ち取りの場面、スライダーを選択しました。そこまでストレートで攻めていたのですが、あそこの選択はどうでしたか?
(高橋朋)配球に関しては銀さん(炭谷)を信じて、銀さんのミットを目がけて思い切り投げているので。自分は何も考えず銀さんのミット目がけて思い切り投げています。
-でもやはり、見逃しの三振というのは気持ちよくないですか?
(高橋朋)いや、でも真っすぐがよかったです。
-最後、真っすぐで攻めたかった?
(高橋朋)そうですね。はい。
-交流戦、チームは勝ち越して終了となりました。リーグ戦再開に向けてはいかがですか?
(高橋朋)まだ前半が終わったばかりなので、これから後半戦に向けて3日間練習があるので、そこでしっかり調整して挑みたいと思います。
-これからも素晴らしい活躍を期待しています。
(高橋朋)ありがとうございます!
-ありがとうございました! 今日のヒーローは3人のピッチャーに伺いました!
ヒーローインタビュー動画
田邊監督コメント
(先発・郭俊麟について)
途中まで何とかウチのペースで進んだけどね。
6回にちょっと(郭)俊麟が力んで、ボールが真ん中に集まったところを痛打されてしまった。
あの場面を乗り切ってくれたら、すごく楽になったと思う。
でも、次にまたやってくれると思うので楽しみにしています。
(武隈、バスケスの投球について)
ウチはその継投しかないわけで、そこに全信頼を彼らに送っていましたから。
今日は昨日のこともあって、バスケスもいいピッチングをしてくれた。
(8回裏、秋山のファインプレーについて)
秋山は守備もうまい選手だからね。
あの場面は本当にホームランになるんじゃないかという当たりだったよ。
少しはこっちにツキがあったのかなという感じだった。
(打線について)
シーズンを通してのウチの特徴ではあるけれど、少し三振が多いけどね。
ただ、細かいところでちょっとミスが出ている。
その点は交流戦が終わってから期間があるので、修正していきたい。
(交流戦を総括して)
ここ何年かは負け越しが続いていて、ウチにとっては苦手な交流戦だった。
でも今年はメンバーも揃っているし、それなりの戦いを交流戦前からやってきた。
「自信を持って交流戦を戦っていこう」と交流戦前に言っていたので、
選手たちが忠実に自信を持って臨んでくれた結果だと思っている。
(リーグ戦再開に向けて)
常に厳しい戦いになると思っている。
離されずに何とかついていって、最後まで良い戦いをしていきたいですね。