試合情報

今季最終戦となるコボスタ宮城でのイーグルス戦は、昨日に続き怒とうの反撃を展開。7回に3点差を追いつくと、8回に森が勝ち越しの2点適時二塁打を放つなどしてリードを奪い返し、7対4で逆転勝利。最後まであきらめない姿勢を打ち出し、今季最終戦を白星で飾りました。チームの逆転を呼び、さらにはタイトル争いで期待に応える活躍を見せた中村に注目です。

1対4と苦しい状況で迎えた7回。ここまで相手先発･菊池の前にわずか2安打に抑えられていましたが、6番･秋山、7番･梅田の連打で無死1,3塁の好機をつくります。ここで代打で登場したのは、リーグ本塁打王の座を争っている中村。すると、スタンドやベンチの期待に応えるように、初球の直球を完璧に捉えます。打球は右中間スタンドへ突き刺さる34号3点本塁打となり、一振りで同点となりました。土壇場でのリーグ本塁打王の座に並ぶ一発に、ライバルでもあるメヒアは喜色満面で中村を出迎えます。「気合いで打ちました」との一言に、主砲の意地が垣間見えました。

144試合を戦い抜き、63勝77敗4分でシーズンを終えました。今季投打で敢闘した選手たちを紹介していきましょう。

「投」では、エースとしてチームを引っ張った岸に注目です。5月2日のマリーンズ戦でノーヒットノーランを達成するなど、球界を代表する投手として大きな成長を見せた岸。4月から6月にかけて7連勝するなどシーズン終盤まで最多勝争いに食い込み、13勝4敗、防御率は2.51と、リーグ屈指の数字を残しました。

「打」では、途中加入ながらいまや打撃陣最大の存在感を発揮するまでになったメヒアの名前が挙がるでしょう。5月15日のデビュー戦初打席で本塁打を放ち鮮烈な印象を残すと、その打棒はとどまることを知らず本塁打を量産。この日34号を放ったチームの主砲･中村と並び、この時点でリーグトップタイとなる34本の本塁打を記録しています。

その他にも、森が高卒ルーキーながら鋭いスイングで「怪物」ぶりを日本中に知らしめ、本塁打数は6本に。守護神として安定した活躍を見せた高橋は29セーブを挙げ、新人王争いに加わっています。

10月2日に田辺監督代行の、来季埼玉西武ライオンズ監督就任が決まりました。来季への巻き返しを図るべく、「田辺新体制」のもとで今季手にした収穫を育み、リーグ制覇、さらには日本一へ導くチーム力をつくっていきましょう!

-勝ち越しのタイムリーを放ちました、森選手です! ナイスバッティングでした!

(森)ありがとうございます!

-同点で迎えた8回、ノーアウト1,2塁のチャンスでしたが、あの打席はどんな気持ちで臨みましたか?

(森)それまでの打席が全然打ててなくて、最終戦というのもありましたし、何とか打ちたいなという気持ちで打席に立ちました。

-フルスイングでしたけれども、狙っていましたか?

(森)三振だけはしたくないなと思っていたので、狙ってはないです。

-前の回に大阪桐蔭高校の先輩･中村選手が同点の3ランを放ちました。森選手も続きたいという気持ちはありましたか?

(森)自分もホームランを打ちたいという気持ちはあったんですけど、それよりも勝ち越しが大事だったので、そこは何とか粘ることができました。

-今日のライオンズの打点は、メヒア選手を除くと、あとはすべて大阪桐蔭高校のメンバーです。先輩の前でいいところを見せられましたね。

(森)先輩の前でも見せられましたし、また見せてもらったので、そこは大阪桐蔭として誇りを持ちたいなと思います。

-今日でチームは最終戦ですが、森選手の一打で飾ることができました。良い形で終わることができたのではないですか?

(森)シーズンの締めくくりだったので、何とか打てて本当に良かったなと思います。

-それでは最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

(森)今年は本当に残念な結果になってしまいましたが、来年こそは上位に入れるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

最後、すっきり勝てたので良かった。
中村は漫画みたいなシーンだったけど、行くか？って聞いたら、「どうしようかな」と言っていたので、送り出すこっちも大丈夫かと思った。
それを初球一振りで決めるのが凄い。
前回も菊池を打っているので、変わる前にという気持ちがあった。
狙いどおりだった。