

vs中日 第3回戦
交流戦も残り4試合。浜松に乗り込んだライオンズは、5対0の鮮やかな完封勝利でドラゴンズに先勝しました。
この試合の主役は、先発・十亀でした。1回、2人の走者を出しながらも無失点に抑えると、続く2回は先頭の和田から直球で空振り三振を奪い、ここから波に乗ります。3回は松井雅、谷、大島といずれも変化球で三振を奪います。石井投手コーチは「今日は良くもなく悪くもなく普通。この球場のマウンドに最初は戸惑っていたが、うまく適合できたようだ」と評する中、4回は内野ゴロ3本に抑えた十亀。5回は平田に安打を許しますが、後続を2者連続の見逃し三振に仕留めます。
6回以降も球威は衰えず、8回まで3イニング連続3者凡退に打ち取った十亀。9回も1死から三遊間に抜けそうなライナーを三塁手・渡辺直が好捕すると、最後はエルナンデスをこの試合10個目となる三振に仕留めてシャットアウト。9回129球、被安打2、奪三振10、与四球1の投球内容で、2塁を踏ませない完封劇でした。
12安打を放ったライオンズ打線。5番・メヒアが序盤に放った2打席連続の適時打で、試合の主導権を引き寄せました。1回、制球に不安が残る相手先発・朝倉を2死1,2塁と攻め立てると、真ん中高めに浮いた変化球を引っ張って左翼手の前に運び、2塁走者が生還。1対0と先制に成功します。
さらに3回には、暴投で1点を追加し、なおも1死3塁の場面で高めの変化球を中堅手の前に落とす適時打を放ったメヒア。「今日はフットガードを忘れてしまい星選手に借りたよ。2打席連続でタイムリーヒットが打てて星選手に感謝!」と喜びをあらわにしました。
また、2番・渡辺直は5打数4安打の固め打ち。8回には秋山にも今季第1号の本塁打が飛び出しました。チームの勢いは加速して、明日の舞台・ナゴヤドームに向かいます!
今日のヒーローは十亀投手です!
-ナイスピッチングでした!
(十亀)ありがとうございます。
-率直に今の気持ちをお聞かせ下さい。
(十亀)疲れました。
-9回はどんな気持ちでマウンドへ上がったのでしょうか?
(十亀)3人できっちり終わらせたかったです。ちゃんと終われたので良かったです。
-1人目のバッターは四球で歩かせましたが、そこからは素晴らしいピッチング。振り返ってみていかがでしたか?
(十亀)マウンドがちょっと合わなかったんですけど、次の回からしっかり合わせることができて、3者凡退で来られたのはよかったと思います。
-そして今日は10奪三振。およそ1年ぶりの、去年の5月6日以来の完封勝利です。
(十亀)最近、完封や完投をしていなかったので、中継ぎの人に迷惑ばっかりかけていたので、完投、完封できてとりあえず安心しています。
-終盤の8回ですが、地元デビューのドラゴンズの投手が上がって、ちょっと球場内の雰囲気も変わったと思うのですが、そこでも投手交代はありませんでしたね。
(十亀)そうですね。ちょっと悪役みたいな感じでしたけれど、成績とはまた別のことになってくるので、そこは、まだまだ、僕も勢いのせいにしてしまった部分もあるので、球場に惑わされないように、次も頑張りたいです。
-前回の登板に続いて連勝です。4勝目となりました。次回の登板に向けて意気込みをお願い致します。
(十亀)また同じように勝てるように、頑張りたいと思います。
田辺監督代行コメント
今日の十亀はコントロールが安定していた。ボールに勢いもあったし逆球もなかった。
渡辺の調子が良く、打線の起点になってくれている。