vsオリックス 第4回戦
昨夜は13得点と眠れる獅子が目覚め、良い形でバファローズを迎え撃ちました。「Saitama」ユニフォームを着用して臨んだ西武ドームでの戦いは、岸と金子千尋の白熱した投手戦に。1点をリードされて迎えた9回2死に栗山が同点打を放ちましたが、延長10回に再び勝ち越され1対2。接戦を惜しくも落としました。
先発・岸は初回から150キロ近い直球を投じ、エンジン全開。いきなり2者連続三振を奪うなど素晴らしい立ち上がりを見せます。
2回、ペーニャにカウント球を打たれソロ本塁打を許したものの、3回、4回と直球主体の投球で相手打線を翻弄する岸。この力強い投球には清川投手コーチも「勝負球がしっかりしているので、組み立てはいい」と立ち上がりを評価します。
打線がなかなか相手のエース・金子千尋から得点を奪えませんが、手に汗を握る接戦の中でも岸は力みません。3回以降は6回まで完璧な投球が続いた岸は8回に1死3塁とされますが、後続を断って血路を開きました。
この回を投げ終えて降板となった岸は、8回を122球、被安打5、奪三振8、無四球、失点1とエースの貫禄を披露。逆転への望みをつなぎました。
この岸の力投を受け0対1で迎えた9回、土俵際で起死回生となる同点打を放った栗山の打撃を振り返りましょう。相手の守護神・平野佳の前に2死となるも、2塁に走者を置いた状況で3番・栗山が打席へ。ここで落ちきらなかったフォークを捉え、右中間で弾むライナーに。後がない場面での一打に、スタンドのファンも沸き返ります。キャプテンの「全力」を体現するような粘りの攻撃でした。
熱戦の中で惜しくも勝利はなりませんでしたが、今日見せた意地を明日の試合にも生かしましょう。
伊原監督コメント
延長戦まで持ち込んだけど、十亀は簡単にやられてしまったね。
良いピッチャーから1点取るのは難しいよ。前回は金子に2安打に抑えられていたから、今日は野手が意地を見せていた。ただ、それが得点につながらなかっただけ。
勝負としたらいいゲームをしているけれどね。でもどんな負けでも、負けは負けだから。
岸はペーニャの一発による1球のみで、素晴らしかったですよ。