

vs横浜DeNA オープン戦第3回戦
新生・伊原ライオンズの目指す野球が形になってきました。満塁とした場面での先制犠飛、さらには途中出場の脇谷がスクイズを決めてリードを広げるなど、隙のない攻撃を披露。木村も2本の三塁打を放つなどベイスターズをねじ伏せて6対4で勝利し、オープン戦最終戦を締めました。
オープン戦ここまで2試合に登板し無失点と、好調の先発・レイノルズ。高い適応力を持つ新助っ人が、開幕を直前にした登板でも順調な仕上がりぶりを見せました。
レイノルズは2メートルを超える長身の持ち主。角度のある球だけでなく、手元で動く変化球も有効に使って2回までに奪ったアウトは全てゴロとします。
1対0で迎えた3回は守りのミスもあって同点とされますが、慌てることはありません。続く4回は先頭打者を出すものの、バルディリスを低めの変化球で誘い出しこの日2つめの併殺に。この後も丁寧な制球で打ち取り続けました。7回を投げて98球、被安打4、奪三振2、与四球1、失点1。先発の柱へ申し分ない投球内容となっています。
打者では、昨日の試合で3安打を放った金子侑がバットで存在感を見せます。1対1で迎えた4回、相手先発・三浦に対しこの日先制犠飛を放っている炭谷が2死から二塁打を放つと、続く9番・金子侑は遊撃手の横を抜ける痛烈な打球を放ち、2塁走者が生還。「2アウトからのチャンスだったので何とかしたかった」と話す通り、勝ち越しを決める貴重な適時打で2対1としました。
2年目の今季は、定位置確保が大きな目標。バットでは下位打線に厚みを持たせる活躍はできているものの、今日は守備でのミスがありました。課題点を修正すれば、年間を通した活躍も期待できるはずです。
いよいよ28日の金曜日にシーズンが開幕します。昨季の覇者・イーグルスを西武ドームで迎え撃つ勝負に「全力」で臨みましょう!
伊原監督コメント
木村が5番を打つ可能性はなきにしもあらず。
坂田は心配というか、ただ結果が出ないのだから仕方がないでしょう。
ランサムはデッドボールを受けたあとも出るって言っていたけど、ここで無理してもと思って代えさせた。痛いのを我慢しているとは思う。
9番ショートは金子侑ですよ。前半のミスは取り返せる。後半のミスは響くので、まずは金子侑でいって、そして守備のうまい鬼崎で守っていくという感じ。
いずれはライオンズを背負っていく、12球団を背負っていくようなショートになってもらいたいから辛抱強く使っていかなければならない。
ライトを争う3人が持ち味を発揮している。キャンプ、オープン戦に限って言えば、3人ともよく頑張りましたね。
これから全体の調子が上がってくると思う。時期というものを知っているからね。
当初の計画どおりきているからね。だけど予定とか計画というものはときどき外れるものだから、そのために危機管理というものはやっているつもり。それでも坂田が不振であったり、ウィリアムスが投げれば失点を喫したり。スピードがまだ出ていない。でも心配はしていないですよ。
開幕のメンバーはほぼ決まっています。
チームの状態は100点満点ということはない。常に2~30%のリスクを背負って、戦っているわけですから、そういった意味では70点くらいではないでしょうか。
開幕までに変わったことはやらないし、今までやってきたことのおさらいを確認の意味でやるだけです。特別に変わったことはやらないですが、練習の中で緊張感をもたせてやらせようとは思っています。
オープン戦の総括としては、先発の6人がそれぞれ逆算して調整していると思うし、中継ぎもそれぞれの調整をしてきたと思います。野手も同様です。
ただ、調整しているつもりでも、オープン戦という実戦で結果が出なかったり、その中で焦って。
選手には技術には限界というものがあるのだから、少し考え方を変えてみろというようなことは伝えてみようと思います。
好きな野球をたくさんのお客さんの前でプレーできる幸せというものを感じてみなさいと。
技術以外の、思考の面で悩んでいる選手に伝えたいです。