

vs北海道日本ハム 第22回戦
お互いに負けられない対ファイターズの試合は接戦となりましたが、ミスによる失点が終盤に続いてしまい2対4で逆転負け。7回まではリードしていただけに、逃げ切りたい一戦でした。悔しい負け方となりましたが、9月15日の試合で戦線に戻った片岡が先制打を放つ活躍。ムードメーカーの真骨頂も発揮しました。
0対0で迎えた3回裏、2死2,3塁として打席に2番・片岡が入ります。相手先発・武田勝の直球を右方向へ打ち返すと、上がった打球が右翼線ギリギリで弾みフェンスまで到達。先制の2点適時二塁打となりました。これには2塁ベースに立った片岡も興奮気味に「WIN WIN」に手を加えたオリジナル・パフォーマンスを披露。「インプレー中に喜ぶなと怒られました。次は気をつけます」と反省もあったようですが、復帰後初安打との合わせ技にスタンドだけでなく、ベンチも沸き立ちました。
復帰後11打席目にして手にした感触。「やっと出ました」と振り返るように、1本の安打が選手に大きな安心感をもたらします。9回の好機では当たりが出ませんでしたが、今後はたくさんの「WIN WIN」を見せてくれることでしょう。
また、中盤にチームの窮地を救った高橋の投球にも注目しましょう。
2対1で迎えた6回表、先発・十亀は1死2,3塁のピンチをつくり降板。マウンドを2番手・高橋に託します。打者は大ベテランの稲葉でしたが、ルーキーは臆することなく攻めの投球を展開。直球を主体に追い込み、最後は空振り三振とします。続いて迎えた両打ちの赤田に対しては、ここでも直球勝負をチョイス。粘られながらも8球目の直球で懐を突き、見事見逃し三振に。最高の結果を出した若獅子は、雄たけびをあげながら笑顔を見せてベンチへ戻りました。
明日のカード最終戦は白星で締め、再び連勝をスタートさせたいところです。調子の上がってきた先発・牧田の投球に期待しましょう。
渡辺監督コメント
勝たなくてはいけないゲームだったけれど、あれだけノーアウトからチャンスがあった中で点が取れなかった。そこが最終的には大きなポイントになった。
結果的にはせっかく良いチャンスを作っても、打てなかったら力がないっていうことが分かる。アキ(秋山)のスライディングの場面でもタイミングは全然セーフなのに甘いし、最後のアサ(浅村)の守備もタイミングはアウトなのにミスが出たら当然やられる。そういう行動をしていたら点も入らない。今日は典型的なゲームだったと思う。