

vs千葉ロッテ 第20回戦
逆転でのクライマックスシリーズ進出に向け、正念場となるホーム6連戦初戦。2位・マリーンズとの対決は序盤からシーソーゲームとなりました。しかし、中盤以降は相手にリードを許し6対9で敗れています。それでも、早い段階から攻守において選手を繰り出す「総力戦」を展開し、9回には2点を奪うなど執念を見せました。
4番・浅村が3打点、そして5番・坂田も1打点。中軸が機能した裏には、この日チャンスメーカーとなった3番・栗山の活躍がありました。今日の試合開始前まで、今季対マリーンズの出塁率は驚異の.553をマーク。この日も相手先発・松永に対して初回から死球で出塁し、続く浅村の先制適時二塁打につなげます。
1対1と追い付かれた3回裏には、1死から左中間への二塁打を放ち好機を演出すると、5番・坂田の左線を襲う適時二塁打で生還。3対7で迎えた7回裏も四球を選ぶと、再び浅村の適時二塁打で本塁へかえり、この試合3得点に。対マリーンズの相性を生かし後続につなげました。
また、自身8月4日以来の本塁打を放った7番・秋山の打撃を振り返りましょう。2対3と逆転された直後の4回裏。この回先頭の秋山は松永の外角へのスライダーを引っ張ります。鋭いライナーとなった打球は右翼席に突き刺さる10号ソロ本塁打に。「早く同点に追い付きたかった」という秋山の思い通り、自身初となる2ケタ本塁打ですかさず同点としました。その後も安打を重ねて3安打とし、7月28日以来となる猛打賞を記録。守備でも次々と好守を見せた秋山が、復調の兆しを見せています。
そして、9回に田代がプロ初打席に立ちました。相手の守護神・益田から右前に運ぶ当たりでプロ初安打を記録すると、栗山の飛球では俊足を生かしタッチアップで2塁へ進塁。自身の魅力をいかんなく発揮し、1軍定着へ向けて新たなスタートを切りました。
明日の両先発は9月9日と同じ顔合わせで、ライオンズが岡本洋、マリーンズが古谷となります。先発では西武ドーム初登板となる岡本洋が、ホームの後押しを受けて先発でのプロ初勝利を手にしたいところです。
渡辺監督コメント
2番手以降がなんとか踏ん張ってくれればと思ったんだけど。
先頭を出したり、四球を出したり、なかなか流れがつかみきれなかった。
野上は慎重に行っているのか、ゾーンの中で勝負に行けなかった。
今日は弱気なピッチングだった。
山本はもちろん期待しているから使ったが、2番手、3番手というところで四球がからんで後手後手になってしまった。
最後は明日につながる攻撃ができた。
ランナーをためたところで1本出ていればまた展開は変わってきたんだろう。
これだけ取った後に取られると流れ的につかみきれない。
取った後に抑えてくれれば打線もいいリズムで打席に入れるんだろうけど今日はそういう展開にならなかった。