

vs楽天 第18回戦
「レジェンド・シリーズ2013」の2カード目の相手は、首位・イーグルス。敵地・Kスタ宮城に乗り込んでの初戦は、8回裏に逆転3点本塁打を許し、3対4で敗れました。
今季10勝目を逃したものの、8回途中まで好投を見せた岸の投球を振り返りましょう。1回、先頭の岡島に中前安打を放たれますが、藤田を遊直に打ち取ると、続く銀次は併殺打に仕留めて3人で攻撃を終わらせます。ここからは順調な投球を披露。2回から4回までの3イニングは一人も走者を出さない投球で、イーグルス打線を沈黙させます。
しかし5回、先頭のジョーンズに一発を浴びて3対1と2点差に迫られると、さらに2つの四球で無死1,2塁とされます。松井を空振り三振に仕留めた後、嶋に左前安打を放たれ、1死満塁のピンチを背負います。ここからギアを一段上げた岸は、島内を当たり損ねの投ゴロに打ち取ると、岡島は詰まらせて左飛に抑え込んで追撃をかわします。
6回も2死から四球と二塁打で2,3塁と一打同点の場面を迎えた岸。しかし、枡田をつり球の直球で空振り三振に仕留めて踏ん張ります。
7回を3者凡退に抑えた岸は8回、1死から連打を許して1,3塁となった場面でマウンドを後にしましたが、次の登板で2桁勝利を挙げ、先発ローテーションの柱として最後まで駆け抜けてもらいましょう。
ライオンズ打線は今季途中から加入したイーグルスの新外国人投手・レイに対し、2回表、5番・坂田のチーム初安打から好機を作ります。四球に相手の失策も絡んで2死満塁となった場面で、9番・鬼崎がシュアな打撃を披露しました。
大きく落ちる変化球2つを空振りしてカウント1-2と追い込まれた後の4球目「追い込まれていましたが、チャンスだったので何とか食らい付いていくことだけを考えていました」と、真ん中に甘く入った直球をコンパクトなスイングではじき返した打球は左中間に上がります。背走する中堅手がグラブに当てたものの、捕球出来ずに打球がフェンスまで到達すると、3人の走者が一気に生還。3点適時二塁打となりました。上位打線につなぐ役割でも、ポイントゲッターとしても、貴重な存在となっています。鬼崎のバットに、今後も期待しましょう。
カード初戦は一球の怖さを痛いほど味わいました。気を引き締め直し、首位のチームに立ち向かいましょう!
渡辺監督コメント
1番避けなければいけない所だった。勝負にいった結果だから、反省はしっかりして前を向いていかないと。
2回以降に追加点が取れれば良かったけれど、今のうちの打線では3点取って逃げ切らなければいけなかった。