

vsオリックス 第20回戦
ホームゲームでバファローズに相対する「レジェンド・シリーズ2013」第2戦。90年代パ・リーグを熱くした両チームのユニフォームを象徴するように、昨日に続く接戦を演じました。1対1の同点で迎えた終盤の8回に勝ち越しを決めると、9回表は昨日リリーフに失敗した守護神・サファテが3人で締めて雪辱を果たし、2対1で勝利。「レジェンド・シリーズ2013」初白星を飾り、貯金0から踏み止まっています。
ピンチの後にチャンスあり。今日の2度の得点シーンは、チャンスがついえたかと思えた場面から食い下がったものでした。
0対1と先制された直後に迎えた5回裏。ここまで打たされていた相手先発・ディクソンに対し、9番・鬼崎と1番・ヘルマンの連打で無死1,2塁と好機をつくります。この後併殺で2死3塁となりますが、3番・栗山が低めの直球を引っ張り右前適時打に。相手に傾きかけた流れを引き戻す価値ある同点打となりました。
1対1で迎えた8回裏は、相手投手・佐藤達に対し無死1塁とするも、併殺で走者を失います。しかし、5回裏と同じようにここから打線が奮起。5番・秋山の安打、さらには6番・坂田の今日2本目の安打で1,3塁と再び好機をつくります。ここで7番・金子が低めの直球に逆らうことなくセンター前に運び、勝ち越しに成功。打った金子は1塁ベース上でガッツポーズを見せ、スタンドの歓声に応えました。
そして金子と同じく、ルーキーながら勝利へ導く活躍を見せた高橋の投球を振り返りましょう。
6回表に2死1,2塁の場面から2番手として登板した高橋。相手は右の代打・ロッティーノを送り込みますが、ここで攻めの姿勢を打ち出します。ストライクゾーンにしっかりボールを集めて追い込むと、最後は内角を厳しく突く直球で腰を引かせ、見逃し三振に。窮地を脱しました。昨日の試合でも火消しを見せているルーキーが「レジェンド・シリーズ2013」の舞台で躍動を続けています。伝説の魂を受け継ぐ若獅子たちに、今後も目が離せません。
明日から勝負の9月がスタート。地平を駈ける獅子が迫り来る青い波を突破し、勝利の雄たけびを響かせましょう!
今日のヒーローは、坂田選手と金子選手です!



-今日のヒーローまずはこの方、坂田選手です! お帰りなさい!
(坂田)ありがとうございます!
-今日はまず6回、復帰5打席目でのヒットがありました。2ベースヒットでした。どんな感触でしたか?
(坂田)1本出るまで不安だったので、あの1本が出てすごい大きかったです。
-そして8回は、金子選手の勝ち越しタイムリーにつながるヒット。あの時の思いはどうでしたか?
(坂田)何が何でも打ってやろうと思って。後輩の秋山がつないでくれたので、何としてもぼくもつないでいこうと思って打席に立ちました。
-8月最後のゲーム、いい形で勝利できましたね!
(坂田)そうですね。とてもうれしいです。
-そして昨日も今日もですが、このスタンドからの歓声はどんな風に届いていますか?
(坂田)昨日代打で出た時に、すごい歓声で。ぼくも本当に感動してファンってありがたいと思いました。またこれからも、あの声援をもらえるように頑張ります!
-今もこうして、大きな拍手が届いています。ファームの間も、必死に応援し続けてくれたファンの方もいらっしゃったと思うのですが。
(坂田)まだあと1ヶ月あるので、優勝をあきらめずに頑張っていきたいと思います。
-ではファンの方に復帰のごあいさつ、そしてこれからのメッセージをお願いします。
(坂田)遅れた分、これから1ヶ月頑張りますので、応援よろしくお願いします!
-続いては勝ち越しのタイムリー、金子選手です! ナイスバッティングでした!
(金子)ありがとうございます!
-1対1の展開で迎えたあの場面。打席での思いを教えていただけますか?
(金子)前の打席にいろいろありまして、とにかくチームの勝利に貢献できるように思い切ってバットを振りました。
-迎えられたベンチのムードはいかがでしたか。
(金子)自分のミスは自分で取り返すっていうことができたので、よかったです。
-その思いも乗せての、ベース上でのガッツポーズですか?
(金子)はい!
-昨日から始まった「レジェンド・シリーズ2013」。当時と同じライオンズの強さを見せることができましたね!
(金子)そうですね。よかったです!
-そして、いよいよ明日から9月です。いいスタートを祈っているファンの方にメッセージをお願いします。
(金子)残り1ヶ月、開幕当初のような活躍を見せられるように、精いっぱい頑張っていきたいと思います!
渡辺監督コメント
野上もしっかりゲームを作っていたけど、今日は早め早めの継投でいった。
何とか終盤に勝ち越し点をという試合だったけど、よく勝ったと思う。
2番手の高橋は昨日も素晴らしいボールを投げていたからね。
当初は打たれる場面もあったけど、最近は1軍のマウンドに慣れてきたのかな。
今後も貴重な左腕として使っていくよ。
サファテは昨日悔しい形で終わったけど、試合後にサファテと話をした感触で今日は抑えてくれると思っていた。
打線はもうちょっと得点するチャンスがあったんじゃないかな。
作戦が裏目に出た場面もあったけれど、最後は金子がいい場面で打ってくれたね。
金子のことを考えても、このまま終わらせてはいけないゲームだった。
坂田はファームで結果を出していたし、体の方も万全と聞いていたから1軍へ呼んだ。
すぐに1軍でも結果を出してくれて、これから頼もしい打者が帰ってきたのでチームとしてもいい戦力になってくるだろう。
「レジェンド・シリーズ2013」で昔のユニフォームを着ているけど、このユニフォームは一番着慣れていたものだからね。
今、我々が野球をやらせて頂いているのも、諸先輩方の歴史があってこそだと感じている。
このユニフォームを着て負けるのは、普段よりも悔しさがこみ上げてくるよ。
まずは今日勝ってよかった。明日も当然勝ちにいくよ。