

vs北海道日本ハム 第19回戦
昨日に続く接戦となりました。先発・十亀がボール先行で苦しみながらも最少失点に抑え続けると、7回以降は涌井とウィリアムス、それにサファテのリレーでわずか1点のリードを死守。2対1で勝利しました。白星へ導いた栗山と炭谷の活躍を振り返りましょう。
0対1で迎えた3回表。相手先発・武田勝に対し、この回先頭の9番・鬼崎が3塁線に転がすセーフティーバントを決め、得点への流れを呼びます。この後2死1,2塁となり、打席に入ったのは初回にも安打を放っている3番・栗山。左投手相手にも振り遅れることなく低めの直球をたたくと、「いい所を抜けてくれた」と振り返る打球が一二塁間を破り、同点となる適時打になりました。
先発・十亀は立ち上がりから微妙な制球に苦しみ、3回に3四球で満塁に、4回には1死1,3塁とされるなどピンチが続きます。しかし、その度に開き直るように思い切り投げて窮地を脱しました。その十亀を強気にリードしたのが捕手・炭谷です。女房役は、打撃でも十亀を助けました。
1対1の同点で迎えた5回表、この回先頭の炭谷が低めのスライダーをすくい上げて左翼席最前列に運ぶ5号ソロを放ち、勝ち越しに成功します。「ピンチを乗り切った後だったので、先頭で何とか出ようという気持ちで打席に入りました」と振り返った炭谷。捕手らしく試合の流れを読み、豪快な一発へとつなげました。
また、炭谷は継投陣も好リードします。7回は涌井に直球を多く要求し3者凡退に抑えると、8回と9回のピンチでもウィリアムスとサファテに強気の直球勝負を要求。投手の持ち味をうまく引き出しました。
勝率5割で迎えた札幌ドームで連勝を果たし、貯金生活の土台を築きました。明日も勝って同一カード3連勝を果たし、上位浮上への道を切り開きましょう!
今日は決勝ホームラン、炭谷銀仁朗選手です!
-まずは、バッティングではなく守備から聞かせて下さい。9回、大ピンチでした。
(炭谷)ひやひやしました。はい。
-なんとか抑えた時どんな気持ちでした?
(炭谷)ホッとしました。
-大接戦でしたけれども、今日は貴重な決勝ホームランを放ちました。どんなことを考えて打席に入ったんでしょうか?
(炭谷)ピンチをしのいだ後だったので、なんとか塁に出ることだけを考えて打席に入りました。
-昨日の浅村選手は「打った瞬間ではなくボールがきた瞬間にホームランだと思った」というふうに話してましたけれども、炭谷選手のホームランはどんなホームランだったんでしょうか?
(炭谷)たまたま入ってくれたホームランですね。打った瞬間はフェンス直撃かなと思ったんですけど、伸びてくれました。
-スライダーを狙っていたようにも見えたのですが、そんなことはないですか?
(炭谷)はい。狙ってません。
-でもナイスバッティングでしたね。
(炭谷)ありがとうございます。
-3連敗で札幌に乗り込んできて、これで2連勝になりました。またチームの状態が上がってきましたね。
(炭谷)上にいるチームと離されるわけにはいかないので。一勝一勝、チーム全体で、みんなで勝っていくことが大事だと思うので。一戦一戦頑張ります。
-まだまだ混戦が続いていくと思いますが、改めましてこれからに向けて一言お願いします。
(炭谷)本当に負けられない試合が続くと思うので、何とかしがみついて上のチームを追っかけたいと思います。
-ナイスバッティングでした。今日のヒーロー、炭谷選手でした!
(炭谷)ありがとうございました!
渡辺監督コメント
結果的に勝ったのは良かった。
ただ攻撃の内容が酷すぎる。よく勝ったと思う。
十亀は何とか粘り強く投げたが、先頭打者や足の速い選手への入りをもっとケアしないといけない。
涌井は現状として今の形だね。ボール自体活きているし、先発の時よりボールの質がいい。
接戦で試合を取る事でチームの勢いも上がっていくと思うが、今日の試合に関しては緻密さが無かった。
しっかり得点に繋げていかないといけない。