

vs福岡ソフトバンク 第16回戦
ホーム6連戦は連敗スタートとなり、悪い流れを断つためにも負けられません。ゲーム差なしに迫られたホークスとの一戦は、序盤から互いに投手をつぎこみ熱闘を繰り広げます。しかし、同点で迎えた6回にビッグイニングを作られ、4対13で敗戦。3位の座をホークスに奪われ、7月4日以来のBクラス陥落となりました。
今カードまさかの3連敗。厳しい現実を突きつけられましたが、流れを変えるべくオーダーを変えて臨んだ打線の中で、プロ初出場となった4年目の美沢が活躍。今後の戦いに向けて明るい材料をもたらしました。「初打席、緊張しました」と語った美沢のプロ第一歩を振り返りましょう。
0対1で迎えた1回裏。相手先発・大場の制球が乱れたところにつけ込み逆転を果たすと、相手ベンチは早くも2番手・嘉弥真にスイッチ。その後2死1,3塁と追加点の好機が続き、7番・二塁手で先発出場の美沢が打席へ入ります。ここで内角を突く球をおっつけ、ライナーとなった打球を右前に運ぶ適時打に。プロ初出場となった試合のプロ初打席で初安打、初打点をマークし、1塁ベース上で力強いガッツポーズを披露しました。
長い2軍生活の末につかみ取った1軍定着のチャンス。シーズン終盤の戦いで、新たな風を巻き起こすような活躍を見せていきましょう。
また、相手に攻め込まれた6回途中から、ルーキー・高橋がプロ初登板。左サイドから繰り出す140キロを超える直球と緩い変化球を織り交ぜ相手に挑みましたが、ラヘアに適時打を許すなどほろ苦いデビューとなりました。今回の経験を糧にして、次回こそは本来の力を発揮したいところです。
明日から西武ドームで始まる首位・イーグルスとのカード初戦は、いまだ無敗の田中との勝負になります。ここで田中に土をつけ、浮上のきっかけをつかみましょう。
渡辺監督コメント
本当に流れが良くない。後手後手にまわるし、色んなところで裏目に出るし、苦しいとき。
この苦しさをチームとして乗り越えていかなければいけない。
色々頭の中がぐちゃぐちゃしてる選手もいると思う。だけどこういうときだからこそ前向きにいかなければいけない。
ファンも見ているし、夏休みで毎日応援に来てくれているファンもいるし。こんな試合ばっかりやっていても仕方ないので、明日からまた頭の中を整理してやっていく。そういう意味では明日からの相手はいい相手だと思う。
試合後のミーティングではまだまだこれからだという話もした。
美沢もヒットが一本出たし、守備にも就いて、明日から今日とは違った精神状態でやれると思う。
高橋も1試合投げて一軍のマウンドを経験できた。次の登板にも期待したい。