

vs北海道日本ハム 第14回戦
オールスター前最後の試合は、函館でのファイターズ戦。中盤の攻防で1点のリードを奪いますが、勝利を目前にした9回に1死3塁と一打同点のピンチを迎えます。しかし、守護神・サファテが力強い直球で後続を連続三振に仕留め、最少リードを守り抜き4対3で勝利。前半戦を白星で締めています。
初回に先制されると、その後相手先発・谷元の球を捉えられず、2回から3イニング続けて3者凡退。嫌な流れが続いていましたが、金子が一振りで試合の空気を変えました。
0対1で迎えた5回表も2死走者なしとなり、7番・金子が打席へ。フルカウントまで粘ると、高めの直球を思い切り振り抜きます。「来た球を自分のスイングで思い切り打とうと思っていました」と話すように打った瞬間それと分かる特大の飛球は、相手の外野手が諦めて見上げる中、右翼席へ突き刺さる2号ソロ本塁打となりました。同点に追い付く自身4月3日以来となる一発に「自分のスイングができたことがうれしいです」と振り返るように、会心の一撃となっています。
ルーキーながらシーズン序盤に打撃センスの高さを発揮した金子。調子を落として一時は2軍にもいましたが、6月の終わりからは出場機会が続いています。春先のような活躍を後半戦で再び見せ、チームの起爆剤となりましょう。
金子の同点弾の直後に2点を勝ち越されますが、すぐに打線が奮起。6回表にヘルマンの適時二塁打で1点差に迫り、その後2番手・石井を攻めて2死満塁とします。ここで打席に入ったのは代打・スピリー。フルカウントから外角への直球に食らいつくと、バットを折りながらも右前に運ぶ2点適時打に。これで逆転を果たし、勝利を大きく引き寄せました。
また、前回の試合では投手陣が打ち込まれましたが、今日は1点リードした直後から登板した3番手・増田が好投。6回、7回と2イニングを投げて4つの三振を奪うなど、完璧な内容で相手の反撃を断ちました。得意のスライダーがいいコースに決まり、勝ちパターンの一角へと成長しつつあります。
次の試合は1週間あいて、7月24日に行われる西武ドームでのマリーンズ戦となります。シーズン後半戦に弾みをつけるような戦いを展開しましょう!
今日のヒーローは逆転の2点タイムリーを放ちました、スピリー選手です!
-ナイスバッティングでした!
(スピリー)ありがとうございました。今日は2つのイニングで2本のヒットを打てて、自分としては最高の日になりました。
-あの逆転の場面。ビハインドながら満塁の場面で代打で起用されました。どんな気持ちで打席に立ちましたか?
(スピリー)チャンスの場面で代打として出て、自分とピッチャーの一本勝負になると思いました。スリーボールになったのですが、ここでピッチャーは絶対に攻めてくると思って強気の気持ちでいった結果、ヒットが生まれてよかったです。
-難しいボールだったと思うのですが、うまく打ちましたね!
(スピリー)満塁の場面で監督が代打で自分を使ってくれたので、あそこで何とかしようという気持ちが、ヒットにつながったと思います。
-最後、チームはちょっとハラハラしましたが、自身のバットで試合を決めることができて、前半戦をいい形で締めくくれたのではないでしょうか?
(スピリー)前半戦最後の試合を勝ち星で終えることができて、とても良かったです。後半戦に向けて練習をしっかり積んで、これからまた後半戦で勝てるようにやっていきたいと思います。
-チームは去年から函館で3連勝となりました。チームを代表して、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
(スピリー)ナイスゲーム! 愛シテル!
渡辺監督コメント
結果的に勝てたのは良かったけど、内容には課題が残った試合だった。
スピリーはよくあの場面で打ってくれた。
増田は本当だったら1イニングだけど、オールスターがあるから2イニング投げさせた。
今、あの場面でいけるのは増田だからね。
落ち着いて投げているし、安定感がある。