

vs千葉ロッテ 第9回戦
埼玉と千葉、それぞれの威信をかけた「ライバルシリーズ」がいよいよ開幕。その初戦はいきなり先制を許すも、直後にすかさず逆転に成功します。6回には炭谷に3号3点本塁打が生まれるなどして引き離し、7対2で快勝。マリーンズとの「ライバルシリーズ」初戦を制しています。
昨日の試合までに2試合続けて本塁打を放っている浅村が、今日もチームに勢いをもたらす一発を飛ばしました。
1点を先制されて迎えた1回裏、ここ2試合で打ち勝っているチームがいきなり真価を発揮します。相手の失策も絡み同点とし、なおも1死2塁として4番・浅村が打席へ。相手先発・グライシンガーの真ん中に入ってきた初球を見逃さずに思い切りすくい上げると、高く上がる打球が「Saitama」ユニフォームのレジェンド・ブルーで染まる左中間席へ突き刺さりました。勝ち越しの15号2点本塁打は、自身初となる3試合連続の本塁打となっています。この一発について「とにかくランナーをかえそうと思った」と振り返った浅村。勝負どころで集中し、今日も攻撃陣を力強く引っ張りました。
先発の菊池は今季マリーンズ戦初登板。立ち上がりからなかなか制球が定まらず、初回にいきなり先制適時打を許す苦しい展開に。しかし、続くピンチは右翼手・スピリーの好返球に助けられて最少失点でしのぎます。
直後に逆転してもらった後も毎回のように走者を出しますが、要所を締めてリードを死守する菊池。「ボール自体は悪くない」と杉本投手コーチが評価したように、制球が思うようにいかない中でもしっかり腕を振って投げ、切れのある球を投じました。
菊池の強い芯を感じさせたのは、3対1で迎えた5回表でした。打席で粘る相手に対して2つの四球を許しピンチを迎えましたが、慌てることはありません。じっくり時間をかけて呼吸を整え、マウンドで自分のペースをつくります。その結果、続く今江を打ち取って無失点に抑えました。この日の菊池は6回を120球と球数を要しましたが、わずか1失点に抑えて今季9勝目。早くも自身初となる2ケタ勝利を目前にしています。
チームは3連勝で、今日敗れた首位のイーグルスとマリーンズとのゲーム差を3に縮めました。明日も「ライバルシリーズ」を制し、その差を詰めましょう!
今日は打のヒーロー、炭谷選手と浅村選手です!



-まずは今シーズン第3号の3ランホームラン、炭谷選手です! ナイスバッティングでした! あの一発から振り返っていただけますか。
(炭谷)本当につなぐ意識だけで。結果、入りました。
-打った瞬間、届くかなという感じでしたか?
(炭谷)いや、ヒットになるかなとは思いましたが、まさか入るとは思わなかったです。
-チームに流れを引き寄せる一発となりましたね。
(炭谷)ぼくは下位なんで。浅村さんまで回せばホームランを量産してくれるので、つなぎに徹したいと思います。
-今、浅村さんとおっしゃいましたが、チームには頼もしい4番がいますね!
(炭谷)はい!
-頼もしいといえば、炭谷選手もおととい2打点、昨日3打点。そして今夜も3ランホームランで3打点。すごい活躍ですね!
(炭谷)だから雨が降ってるんですかね。
-明日もたくさん打点を稼いでください。
(炭谷)頑張ります。
-チームは3連勝となりました。明日に向けてライオンズファンにメッセージをお願いします。
(炭谷)だいぶ貯金を減らしてしまったので、またたくさん貯金できるように頑張りたいと思います!
-続いては打撃絶好調のこの人、今夜もホームランの浅村選手です! 今日は第1打席で出ました。あのホームランから振り返ってください。
(浅村)振ったら飛んでいきました!
-手応えは十分でしたか?
(浅村)そうですね。手応えは十分です。
-これで3試合連続ホームランですよ!
(浅村)すごいですね!
-好調の要因をズバリ教えてください。
(浅村)え~まぁ…分からないです!
-自分でもよく分からないですか?
(浅村)そうですね。よく分からないです。
-暑くなってきましたが、体調はよさそうですね!
(浅村)体調はもう万全です!
-首位・マリーンズに勝利。これでゲーム差が縮まりました。
(浅村)今日勝って、明日また大事になってくるので。明日勝てるように頑張ります。
-そのためには、明日も4番の活躍が期待されます。ライバルシリーズ初戦を制しました。改めて、明日に向けてライオンズファンにメッセージをお願いします。
(浅村)明日ももっと応援お願いします!
渡辺監督コメント
まずカードの頭を取れたところは良かった。
今日は効果的な一発が丁度点が欲しいところで2本出た。先制された後とちょっとこう着状態になったところでの炭谷の一発もあったし。本当良いところで出た。
(菊池について)本当に苦労してましたけど、何とか1点に抑えて、その後ゲームを作ったところは彼の今日の責任を果たしたと思う。一言で言ったら粘りになるが、本当に調子が悪かった中でも、味方が効果的に点を取ってくれたので助かった。代打が出てきたら交代させるつもりでいたので6回で交代させた。
(増田について)ここのところ本当に良いボールを投げてますし、意外とマウンドの上でも落ち着いて投げてくれているので、ベンチに安心感を与えるようなピッチングが続いている。
(ウィリアムスについて)今日は外国人2人はちょっと投げさせたくなかったけれど、やっぱり最後は隙を見せずにしっかり終わりたいなと思って最後はウィリアムスにした。
オールスターまでに何とか貯金を一番あった時の半分くらいには戻したいなと思う。