

vsオリックス 第12回戦
7月最初のカード、バファローズとの3連戦は1勝1敗で今夜の試合を迎えました。今季初先発の武隈から始まる継投と終盤の効果的な追加点で、7対2と勝利。7月はカード勝ち越しスタートとなりました。
武隈は1回裏にいきなり1点を失いますが、最少失点で立ち上がります。味方が3点を奪って逆転した直後の2回裏、先頭打者に安打を許した武隈。しかし、バルディリスを併殺打に仕留めてペースをつかみます。3回裏は3者凡退に抑えた武隈に対し、杉本投手コーチは「初回は緊張もあったと思うけど、だんだんリズムが良くなってきている。この後は低目にボールを集めて、一人ずつ丁寧に投げてほしい」と序盤の投球を評します。
武隈は4回裏、先頭の糸井に右中間席に本塁打を運ばれ、4対2と2点差に迫られますが、続く李大浩を低めに投じたチェンジアップで左飛に仕留めるなど、落ち着いた投球で反撃を断ち切ります。5回裏、先頭のバルディリスに四球を与えたところで交代となった武隈は、4回0/3を66球、被安打4、奪三振1、与四球1、失点2の投球内容で、2012年8月11日以来の先発登板を終えました。
その武隈の後を受けたのは、2番手・岡本洋。犠打で1死2塁とされますが、伊藤を外角低めの直球で遊ゴロに仕留めると、代打・駿太はカーブで二ゴロに打ち取ってピンチを切り抜けます。
6回裏も続投となった岡本洋は、1死から糸井に四球を与えます。李大浩は中飛に抑えて2死に持ち込むと、素早いけん制球で1塁走者・糸井を刺した岡本洋。2回を無安打無失点に抑え込む好投で、待望のプロ初白星を手にしました。
14安打で7点を奪ったライオンズ打線。プロ初打点をマークした7番・林崎の一打が飛び出し、逆転劇を呼び込みました。1点を先制された直後の2回表、4番・浅村と5番・スピリーの連打などで1死1,2塁となって打席に向かった林崎。「ゲッツーだけは嫌だったので、逆方向を意識しました」と、相手先発・海田が真ん中低めに投じたスライダーをコンパクトなスイングではじき返した打球は中堅手の前で弾みます。2塁走者が生還して、1対1と同点に追い付きました。プロ3年目でのうれしい初打点。その後、2本の安打が重なって、チームはこの回、一挙3点を奪いました。
「初打点は初ヒットと違い何とも言えません。良い所でチームに貢献出来て良かった」と、その感触をかみしめた林崎。勝負強い打撃に磨きをかけ、スタメンの座を不動のものとしたいところです。
1番・ヘルマンは、猛打賞と今季20個目の盗塁を記録。浅村も2本の本塁打に加えて4安打と大暴れ。打線の調子も上向いてきました。明日から本拠地・西武ドームで迎える「埼玉vs.千葉ライバルシリーズ」に弾みをつける1勝です!
今日のヒーローは、岡本洋投手です!
-4年目でプロ初勝利。おめでとうございます!
(岡本洋)ありがとうございます!
-プロ初勝利が決まった瞬間、どんな思いがしましたか?
(岡本洋)うれしいという気持ちが、一番に来ました。
-今日は2点差の5回、先発の武隈投手をリリーフするという場面で出番が回ってきました。どんな思いでマウンドに立ったのですか?
(岡本洋)武隈が良いピッチングをしていたので、自分も流れを切らさないように、気持ちだけは負けないように、腕をしっかり振って投げようと思いました。
-5回は1死2塁のピンチをしのいで、6回は相手の中軸との対戦となりました。あの場面を振り返って下さい。
(岡本洋)フォアボールを出してしまったんですけど、しっかり落ち着いて気持ちで向かっていこうと思って投げました。
-けん制のアウトも見事でした。
(岡本洋)ありがとうございます。
-ウイニングボールはもうもらったのでしょうか?
(岡本洋)はい、いただきました。
-初勝利のウイニングボールは、この後どうする予定ですか?
(岡本洋)いつも支えてくれている、妻に渡したいと思います。
-さぁ、これでチームはこの京セラドームで連勝して、明日からは本拠地で首位・マリーンズとの戦いとなります。これからに向けて、意気込みをお願いします。
(岡本洋)もっともっとチームに貢献できるように、しっかり投げていきたいと思います。
-これからもナイスピッチングを期待しています。
(岡本洋)ありがとうございます!
渡辺監督コメント
岡本(洋)は良かった。
プロ初勝利だね。
武隈は悪くはなかった。
出来れば5回まで投げさせたかったけど、チームの勝利が優先だからね。
打線は繋がりつつあるけど、これからは決めるところで決めていかないと。
浅村は期待するね。状態も良いから。
うちの4番だよ。