試合情報

マツダスタジアムに舞台を移してのカープ戦。打線がなかなか得点を挙げられない中4回に先制を許します。その後7回、8回と続けて好機を演出するもあと一本が出ず、0対1で完封負け。打線が元気なく3安打に終わりましたが、ここ2試合好投の続いていた先発･岸が試合をつくっています。

岸について「気合が入っている」と杉本投手コーチが話したように、序盤は走者を出しながらも毎回三振を奪う力投。過去勝利を挙げていないカープに対して攻めの姿勢を打ち出します。

しかし、打線がなかなか相手先発･中崎をとらえられず0対0で迎えた4回裏。この回先頭のエルドレッドに直球を捉えられ、大飛球が左ポール際に飛び込むソロ本塁打となり先制を許します。

先に点を与えたものの、これで集中力を失いません。岸は続く5回裏を無失点に抑えてカープ打線の流れを断ち切ります。ここで試合が成立し、試合開始前まで通算投球回を999回1/3としていた岸が1,000投球回を達成しました。

大きな節目を試合中に迎えた岸は、自身の記録に花を添えるべく力投を続けます。6回裏は2つの三振を奪うと、続投となった7回裏は3者凡退に。打線の援護がない中7回を1失点、初回から6回まで毎回三振を奪う熱投で接戦を演じました。惜しくも敗戦投手にはなりましたが、充実した投球内容となっています。

その岸の後を受けて8回裏のマウンドに上がったのは、移籍後初登板となる川崎。左打者の丸を投ゴロに打ち取り仕事を果たしました。貴重な左腕の力で、要所を締める活躍を見せていきましょう。

明日は打線がカープ先発･野村を打ち砕き、連敗を止めたいところです。

岸はあの1本だけ。(エルドレッドは)厳しいコースを上手く腕をたたんで打った。

しっかりチャンスをつくっても、これだけ打てないと打順を変えてもどうにもならない。打線の問題。
相手も苦しい場面なのにあそこで走塁ミスが出るのは未熟なところ。