

vs東京ヤクルト 第3回戦
交流戦も折り返し、今日から後半戦がスタート。その初戦となる本拠地・西武ドームでのスワローズ戦は投手戦となり、こう着状態が続きます。しかし終盤に1点ずつ奪い合って迎えた9回裏、浅村が本塁打を放ち4対1で勝利。今季初のサヨナラ勝ちと劇的な幕切れを演じました。
立ち上がりから独特の間でスワローズ打線のタイミングを外していく先発・牧田。ストライク先行でどんどん追い込み思い通りのスイングを許しません。「前回足に打球が当たったが、その影響もなく投げている」と杉本投手コーチが話すように、前回登板で起きたアクシデントの影響を感じさせない堂々たる投球を披露します。
試合前半は1人の走者も出さず、迎えた試合後半。6回表も2死となり完全試合への期待も高まりましたが、相川にうまく右方向へ打たれ安打に。投手にとって最も大きな夢への道は惜しくも断たれましたが、後続を打ち取り集中力を保ちます。
その後も援護のない中での投球となるも、牧田は負けじと無失点に抑え続けました。8回を投げ抜き131球、被安打3、与四球2、無失点と素晴らしい内容で試合を作った牧田。白星こそ付かなかったものの、勝ちに等しい快投を見せました。
その牧田の好投に応えたのが、前回の試合から4番に入っている浅村でした。7回まで相手先発・石川から再三の好機を作りながら1点を奪えなかった打線。しかし8回裏から登板した2番手・石山に対し、この回先頭の浅村が6号ソロ本塁打を放ちついに先制。試合の均衡を破ります。
勝利目前とした9回表はあと1死までこぎ着けながら追い付かれてしまいますが、浅村の闘志は燃え続けていました。9回裏に秋山の今日3本目となる長打などで2死1,3塁とし、浅村が再び打席へ。スワローズ3番手・バーネットの低めの直球を引っ張り上げた瞬間、手応え十分の浅村が拳を突き上げながら走り出しました。打球は歓声を上げるファンが待ち受ける左翼席に一直線。一発でサヨナラ勝ちを決めました。
4番を任された浅村が、しっかり期待に応えています。持ち前の勝負強さで、交流戦中にさらなる上昇へと導くでしょう。
明日もスワローズをたたき、連勝を4に伸ばしましょう!
今日のヒーローは、サヨナラホームランの浅村選手です!



-素晴らしいサヨナラホームランでした! 打った瞬間、右手を高々とあげましたけれども、あの一発を振り返ってください。
(浅村)本当にうれしいです!
-低めの難しい球に見えましたが。
(浅村)難しいとかは関係なく、とにかく打とうと思って打席に入りました。
-気持ち、気迫で打った一発だったんですね!
(浅村)そうですね。
-その前には先制のホームランがありました。4番に入って2試合目。4番の居心地というのはいかがですか?
(浅村)居心地はそんなによくないですね。
-今日は浅村選手の2本のホームランで勝ちましたよ!
(浅村)本当にうれしいです!
-交流戦の後半戦、良い形でチームがスタートを切れましたね。
(浅村)最近はちょっと負けが続いていたというか、あんまりライオンズらしくなかったので、今日からまた頑張ります。
-浅村選手はこれでサヨナラは2本目になるかと思いますが、ここ西武ドームでは初めてになりましたね!
(浅村)はい!
-大宮の時とは違う一発になったのではないですか?
(浅村)西武ドームで打てたのは、大宮よりうれしかったです。
-後半戦は良い形でスタートを切れました。4番としてこれからもますますチームを引っ張ってもらいたいのですが、意気込みを聞かせてください。
(浅村)自分自身もチームに迷惑を掛けてばかりだったので、とにかく今日から挽回していきます!
-明日も素晴らしいバッティングを期待しています!
(浅村)ありがとうございます!
渡辺監督コメント
(今シーズン初のサヨナラ勝ち)本当は1対0で逃げ切れれば良かったんですけど、最後は追いつかれてしまって。サヨナラまでなんとか繋いだっていうのもあります。
浅村は、今日は1、2打席をチャンスで凡退していたので、その後の二打席連続ということで「雨のち晴れ」という感じです。よく打ったと思います。
(1番秋山が4安打)チャンスはつくるけれど最後の一本が出ないという重苦しい展開で、牧田がよく踏ん張ってあそこまで投げたと思います。
前回打球が当たったこともあり、準備万端に中8日を空けました。
(粘り強い展開での3連勝)このところ思ったように打線が繋がらない試合が続いていたんですけど、今日は勢いがつく勝ち方ができた。選手も力んでいる部分があると思うので明日からは肩の力を抜いてリラックスしていってほしいと思います。
(交流戦7勝6敗について)
まずはカードの頭を取れたということです。