

vs横浜DeNA 第1回戦
先発投手の菊池がプロ初打席で安打を放てば、投手から野手に転向した木村がプロ入り後初本塁打。ライオンズが「二刀流」の力を発揮しました。試合は同点で迎えた8回に3点を奪い、4対2でベイスターズを下しています。
2回裏に先制を許した菊池。一方の打線は相手先発・三浦からここまで走者を出せずにいましたが、自らの手で三浦を攻め立てます。3回表に2死走者なしからプロ初となる打席に入ると、真ん中に入った変化球を逆らうことなくきれいに流し打ちします。打球はライナーとなって左翼手の前で弾む安打に。打者顔負けの巧みなスイングで、プロ初安打を記録します。その後も暴投の隙を突き激走して2塁を陥れ、投球だけでなく走・攻で大物ぶりを見せました。
その後同点としてもらった菊池は、攻めの姿勢を崩しません。4回まで毎回三振を奪うなどし、7回を131球、奪三振7、失点1の好内容。球数はかさむも直球は最後まで140キロ台後半をたたき出し、力強く相手打線を封じました。その熱投で自身今季6勝目を呼び込んでいます。
そして今日のヒーロー・木村についても振り返りましょう。
1対1と試合がこう着したまま迎えた8回表。この回先頭の菊池に代わり、代打・木村が打席へ。すると、ここまでうまく打たされてきた三浦の変化球を振り抜きます。鋭い飛球は左中間席に飛び込み、うれしいプロ入り後初本塁打を記録しました。「打席に入る前に片岡さんに変化球を狙うよう声を掛けられ、その変化球をイメージ通り打てました」と振り返った木村。先輩のアドバイスを生かす適応力の高さを垣間見せました。
今日の一発は、打者へ転向した大きな決断が実を結んだ瞬間でした。潜在能力をさらに引き出し打線の救世主となれば、チーム浮上の原動力となるでしょう。
明日も横浜でベイスターズとの勝負。連勝を果たして首位再浮上への道を切り開きましょう!
今日のヒーローは、プロ入り初ホームランの木村文紀選手です!
-ナイスホームランでした。
(木村)ありがとうございます!
-今どんな気分ですか?
(木村)こういう形でチームの勝ちに貢献できたので、とてもうれしく思っています。
-ホームランを振り返っていただけますか?
(木村)回の先頭で、監督にも「キム、出ろ!」という言葉をかけてもらったので、何が何でも塁に出ようという姿勢でバッターボックスに向かいました。
-その渡辺監督が、笑顔で迎えてくれました! どんな気分でしたか?
(木村)うれしいの一言ですね。
-木村選手というと、2006年のドラフト1位で、ライオンズファンには本当に期待されて6年間のピッチャー生活を過ごしました。そして野手に転向。今どんな気分ですか?
(木村)ピッチャーの時にはあまり結果を出すことができなかったので、こういう風に野手になって1軍という場でもっと結果を出していきたいと思っています!
-このホームランによって「野手の木村文紀」のスタートということになりますね。
(木村)そうですね。この1本に満足せず、どんどん打っていきたいと思います!
-それでは、改めてライオンズファンに一言お願いします。
(木村)いつも応援ありがとうございます。もっともっと打ってチームに貢献できるよう頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします!
渡辺監督コメント
木村のホームランは、流れを変えたというか、効果的な一発だった。
一発を期待していたところも少しあったけどね。
本人は準備が出来ていたと思う。ファームでも打っていたし、キャンプからしっかりやっていた姿を見てきたからね。
バッターらしくなってきたね。よく打ったと思います。
菊池はボールが荒れていたけど、3-2というカウントからフォアボールを出さずに、しっかりコントロールできていたね。
スライディングにはヒヤッとしたよ。でもああいう姿はすごく大事だね。
浅村の交代は選手の調子の良し悪し中で早めに動きました。