試合情報

完全復活を告げる投球でした。今季ここまでわずか1勝に甘んじていた岸が自身昨年5月17日ベイスターズ戦以来となる完封劇。ナゴヤドームでの勝負を2対0で制しました。

今季先発の柱として期待されている右腕が、いよいよ本領発揮です。復活を期してマウンドに上がった先発･岸は、ドラゴンズ戦過去4勝負け無し。その相性も生かしてか、立ち上がりから自分のペースに持ち込みました。「ストライク先行で良い流れできている」と杉本投手コーチが評したように、走る直球と低めへ集まる変化球で有利なカウントに持ち込みドラゴンズ打線に思い通りのスイングをさせません。

初回に2点を先制した後は打線の援護がない中での投球となりましたが、今日の岸には気持ちに余裕がありました。4回裏には2人の走者を出すもルナ、和田といった中軸を打ち取りピンチを脱すると、続く5回裏は2者連続三振を奪う好投で3人斬り。すぐに立ち直るとそのまま調子を落とすことなく、最後まで投げ抜きました。4割を超える打率でドラゴンズ打線の中軸を担っているルナに対しては、3度の勝負で一度も出塁を許さず。相手の核となる選手を封じて打線の流れを断ちました。

9回を111球、被安打2、与四球1、無失点、3者凡退に仕留めたイニング数は7イニングという好内容で、自身今季初の完封勝利を挙げた岸。制球、球の切れ、そして安定感すべてが今シーズン一番の出来でした。「岸は本来の状態に戻りつつあるね」と渡辺監督が振り返るように完全復活への第一歩を踏み出したことで、チームを再び首位へ導く推進力となってくれるでしょう。

先発の柱が力を取り戻したことで、投手陣に厚みが生まれます。この勢いに乗って明日もドラゴンズを破り、連勝をスタートさせましょう!

-2安打完封勝利、おめでとうございます!

(岸)ありがとうございます。

-今日は楽にピッチングができたのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

(岸)久々に9回まで投げたのですごく疲れましたけど、楽しかったです。

-実はこのドラゴンズ戦、これでプロ入りして5連勝になりました。ドラゴンズは投げやすいですか?

(岸)いえ、慎重に慎重にという気持ちを持って投げている結果だと思います。

-3年前にもこのナゴヤドームで完封勝利を挙げました。今日は何か思い出すことがありましたか?

(岸)いえ、今日は今日でしっかりとチームが勝てるようにと思って投げました。

-今シーズンはちょっと岸投手らしくない時期もありましたが、また一軍に上がってきて、前回登板で手応えをつかんだかと思います。今日の投球で岸投手本来のピッチングになってくるのではと思いますがいかがでしょう?

(岸)そうですね、もうそろそろ迷惑をかけないように、チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。

-ここから乗っていけそうですね。

(岸)がんばります。

-ありがとうございました。今日のヒーロー岸投手でした!

今日の岸は今シーズン一番良かった。
初回2点取ったけど、追加点が取れずに岸にプレッシャーを与えてしまったけど、よく流れを変えずに頑張った。
今日の岸だったら球数も少なかったしいけると思った。
岸は本来の状態に戻りつつあるね。