

vs阪神 第2回戦
連敗の続いていたチームに、光が差しました。ナイター今季初登板となる先発・菊池が昨日2ケタ得点を挙げたタイガース打線を抑えると、打線は相手のミスに付け込み4回に一挙5得点。つながり出すと止まらない骨太打線と菊池の熱投がかみ合い、5対1で勝利して連敗を3で止めました。
チームの悪い流れを断ちきりたい。そういった気持ちがにじむ闘志あふれる菊池の姿でした。初回、先頭の西岡の内角を厳しく攻めると、西岡が間一髪で球をかわします。これには球場も少しざわつきましたが、それでも菊池はまっすぐ前を見て動じません。最後まで攻めの投球を続けて平凡な一ゴロに打ち取りました。
この気迫は、その後の勝負の姿勢にも表れています。思い切り腕を振りながらもストライクゾーンで勝負して8回をわずか1失点。107球を投げて6奪三振、さらに得点圏には1度しか進ませない好内容でした。
自身交流戦初勝利と同時に、自身最多となるシーズン5勝目をマーク。4年目にしていよいよ大物の風格が出てきました。先発の柱として交流戦を投げ抜く力投が期待されます。
打撃陣では2番・秋山が猛打賞、先発出場の6番・大崎も2安打と活躍しましたが、今日の注目はつながると止まらない骨太打線の威力を見せた4回の場面でしょう。
0対0で迎えた4回裏に永江の打球が相手のミスを誘い先制すると、打線が相手先発・スタンリッジの動揺を見逃しません。ここから1番にかえって浅村、秋山、栗山の3者連続適時打で次々と加点。その後も暴投で1点を挙げ計5得点のビッグイニングとなります。「前のみんながつないでくれてその勢いに乗りました」と秋山が振り返ったように、攻撃がつながることでライオンズに流れが大きく傾きました。
あさってからは西武ドームにカープを迎えてのカードとなります。今日の試合をきっかけに連勝街道に入りましょう!
今日は投打のヒーロー、菊池投手と浅村選手です!



-5勝目を挙げました、菊池雄星投手です! おめでとうございます。
(菊池)ありがとうございます!
-今日のマウンドは、デビュー戦以来のタイガース戦でした。どんな思いでしたか?
(菊池)デビュー戦は打たれて終わってしまったので、今日は勝ちたいと思って頑張りました。
-その勝ちたいと思った今日の内容。振り返っていかがですか?
(菊池)序盤は苦しんだのですが、粘り強く投げられたと思います。
-一番良かったのはどのあたりでしょう。
(菊池)変化球でカウントを取れたりしたのがよかったし、ゲッツーも多く取れたので助けられました。
-その菊池投手に、味方も援護してくれました。あの4回はどのようにご覧になっていましたか。
(菊池)この5点を守りにいくのではなくて、攻めにいくという気持ちで投げました。
-その後の回もしっかり3人で抑えました。
(菊池)はい。気持ちで投げました!
-9回、完投への思いはいかがでしたか?
(菊池)欲を出したところでホームランを打たれたので。次はしっかり完封できるように頑張ります!
-これでチームの連敗もストップしましたね!
(菊池)今日は連敗を止めたいという気持ちが強かったので、うれしいです!
-そのマウンドを見守ってくださったファンの方にメッセージをお願いします。
(菊池)まだまだ、これからどんどん勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします!
-続いては打のヒーローに登場していただきましょう。浅村栄斗選手です! ナイスバッティングでした!
(浅村)ありがとうございます!
-4回、貴重な追加点になりましたね。
(浅村)そうですね。打ててよかったです。
-どんな思いの2点目でしたか?
(浅村)恭平(永江)がいい形でつないでくれたので、どうにかしてここは打たないといけないと思って入りました。
-その結果がしっかり出て、その後必死の走塁も見られました。
(浅村)ぼくの後ろも秋山さん栗山さんと続くので、セーフになれてよかったです。
-昨日も先頭打者ホームランというのがありました。ご自身の状態をどのようにご覧になっていますか?
(浅村)絶好調ではないですけど、まぁボチボチです。
-ずいぶん自分に厳しい評価ではないでしょうか?
(浅村)はい。もっと頑張ります!
-今日の貴重な追加点の後、守備に就く時に「あさむのお花」をいい形で咲かせられたのではないでしょうか!
(浅村)しっかり咲いてましたかね?
-いかがでしょう?
(浅村)まぁ、よかったです!
-今登場しましたが、こちらの新しいTシャツを持っていただいて、いい笑顔でファンの皆さんにメッセージをお願いします。
(浅村)昨日から発売しているので、帰りに買っていってください!
渡辺監督コメント
(一挙5点を奪っての勝利)序盤は投手戦でなかなか点が入らない展開だったが、まずは雄星(菊池)が序盤を落ち着けてくれた。
ここのところ先発が序盤に崩れる試合が多かったけれど、こういう展開に持ち込めていいところでビッグイニングがつくれた。よくつないで5点取ってくれたなと思います。
(菊池について)立ち上がりは多少ボールのバラツキがあったんですが、今年の雄星の成長というか、そういう中でもしっかり試合を作っていけるメンタルな部分などが成長したと思う。
今日は0対0の厳しい展開の中、味方が点を取るまで先に点を与えずに辛抱した。
5点を取ってもらってから、気持ちの部分で楽になったと思います。
(4回のビッグイニングについて)相手のエラーでもらったチャンス。そこをしっかりつないでいって、非常に効果的な追加点になった。1,2点のリードではわからない中、そのあともつながって5点のビッグイニングになったのは非常に大きかったと思います。
(9回で登板した十亀について)雄星のボールに多少、力がなくなっているというのを銀仁朗(炭谷)も感じていたようで、9回も行かせるつもりだったけれど、十亀も準備していましたし、打順も右が並ぶので十亀で行きました。
(連敗を止め交流戦も5分に)連敗して、昨日もカードの頭を取られて、嫌な感じで今日を迎えたんですけど、今日こうしていい形で取れたので。
あさってからの広島戦に気分よく入っていけると思います。