試合情報

2位に浮上して勢いに乗るマリーンズとのカード初戦で、選手たちは集中していました。毎回のように走者を出す相手の攻撃をしのぐと、打線は終盤に突き放して8対0で勝利しています。

大事な試合だという意識が強かったのかもしれません。杉本投手コーチが「丁寧に投げているのは分かるけどボール先行が多い」と話したように、先発･牧田は慎重な立ち上がりとなりました。カウントが悪くなり球数がかさむも、何とか自分のテンポを保ちます。

先制点をもらった直後の5回表には連打を浴び無死1,2塁のピンチ。しかしここは角中、井口と怖いバッターを落ち着いて打たせて取り、1点のリードを守りました。

初回から6回まで毎回走者を背負ってきた牧田ですが、7回と8回は続けて3人で片付けると、9回もマウンドへ。1死2,3塁のピンチを背負うも、これまでのように後続を打ち取り今季初完封勝利。125球の熱投は、苦しい場面でも崩れない粘りの精神が発揮されたものでした。

打撃陣は初対戦となる相手先発･西野に対し、中盤までの少ない好機をものにしました。4回裏にこの日初めて得点圏に走者を置くと、5番･ヘルマンが初球の甘く入った直球を打ち返して中犠飛に。攻めあぐねていた相手から試合の均衡を破る先制点を奪います。今日の試合開始前までチームトップ、そしてリーグ3位の打率.357を誇るヘルマンが、好機では走者をかえす打撃でチームバッティングを見せました。

また、中堅を守る秋山が好守を連発。6回表の1死1塁で中前安打を処理すると、3塁を狙った1塁走者を自慢の強肩で悠々と刺します。続く7回表には中前に落ちようかという飛球をスライディングキャッチ。牧田を守備で援護して完封勝ちに一役買いました。

チームにとっては2試合連続で先発が完封勝利と、波に乗っています。明日も連勝を伸ばし、首位の座を固めましょう!

-8安打で完封、今夜のピッチングを振り返っていただけますか。

(牧田)調子自体は悪かったですけど、何とか粘って投げようと思いこういう結果になりました。

-最終回は1アウト2,3塁というピンチを迎えましたが、またあそこでギアが一つ上がりましたか?

(牧田)もう打たれたら打たれたでしょうがないので、開き直って投げました。

-今シーズン早くもライオンズの先発投手陣、牧田投手で完封が3人目になりました!

(牧田)まだまだだと思います。

-先発ピッチャー陣も刺激をもらってるのではないですか?

(牧田)先発陣がしっかり守れば、野手の方が打ってくれているので勝ちにつながるかなと思います。

-牧田投手自身はカードの頭での先発が続いています。次に向けての意気込みを聞かせてください。

(牧田)自分のやるべきことをやるだけなので、しっかり準備して次に備えたいと思います。

(終わってみれば8対0の快勝)どちらに転んでもおかしくないゲーム展開の中で、牧田が最初に点を与えずに辛抱した。
なんとか1点ずつでも点が取れたので良かった。

(完封した牧田について)むちゃくちゃ調子が良かったわけではないと思う。
ランナーを出しながらも、今日はバックに助けられたところもあると思う。

(秋山などの好守備について)序盤はどちらが主導権を握るかという流れだったが、要所要所で良いプレーが出て相手のチャンスをつぶすことができた。

(2試合連続で先発が完封勝利)先発投手がいいゲームを作って、序盤からバタバタする展開にはなっていない。
打つ方も地に足をつけて攻撃できていると思う。良い流れで来ているので明日からも続けていきたい。

これからミスなどもあるかもしれないが、みんなでカバーしながら一歩一歩チーム力を上げていきたい。