

vs北海道日本ハム 第6回戦
昨日の完封負けを払拭するに十分な試合運びでした。坂田の適時打で先制すると、勢いに乗った打線は栗山の5打点、先発全員安打などでリード拡大。先発・十亀の快投もあって11対0と圧倒し、4カード連続の勝ち越しを決めました。
十亀は相手打線をきりきり舞いにする、素晴らしい投球。昨日完封負けを喫したあとの雪辱を果たすような、自身プロ初完投初完封勝利を上げました。その投球を振り返りましょう。
立ち上がりは、1回から3回まで6奪三振と好スタート。「変化球でもカウントが取れているし、自分のペースで投げられている」と杉本投手コーチが評価したように、ストライクゾーンで勝負を仕掛けていきました。
中盤に大きなリードをもらった十亀ですが、まったく隙を見せません。序盤と打って変わって打たせて取るスタイルを披露し、3回から7回にかけて5イニング連続の3者凡退とします。120球を超えて臨んだ9回裏もマウンドに上がった十亀は、最後の力を振り絞って完封締め。139球に渡る熱投は被安打5、奪三振10、与四球1、無失点とほぼ完璧な投球で、うれしいプロ初完投初完封勝利を手にしています。
打者では9番で先発出場した坂田が、函館大時代に過ごした北海道の地で自慢の長打力を見せました。
0対0で迎えた3回表。1死2塁で打席に入った坂田は、相手先発・谷元の直球に差し込まれることなく引っ張り上げます。ライナーとなった打球は右翼フェンスを直撃し、今季初安打がチームに勢いをもたらす先制適時二塁打となりました。本人も「まだヒットを打っていなかったし」と話したように、この打席では期するものがあったことでしょう。その気持ちがバットに乗り移った素晴らしい当たりでした。
この一本で波に乗った坂田。5回表にはこの回4得点の口火を切る左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、8回表には右翼席に飛び込む特大の1号2ランを放ち、猛打賞を記録しました。1軍定着に向けて猛烈なアピールを見せています。
あさってからは西武ドームに戻りマリーンズを迎える3連戦。骨太な野球を継続し、首位の座を確固たるものとしましょう!
プロ初完投を見事、完封勝利で飾りました十亀剣投手です!
-おめでとうございます。
(十亀)ありがとうございます。
-プロ初完封勝利、今のお気持ちはいかがですか?
(十亀)前は阻止されてしまったので、今日はやってやろうというつもりで頑張りました。
-昨日は逆に完封負けでしたが、今日はどんな気持ちでマウンドに上がりましたか?
(十亀)負けてしまうと連敗という形になって悪い雰囲気になるので、勝てて良かったなと思います。
-今日の自分のピッチングを振り返ってみていかがでしたか?
(十亀)悪いところもあり良いところもありました。点を取ってもらった後に失点しなかったところが良かったんじゃないかなと思います。
-具体的にどんなところが良かったなと思いますか?
(十亀)真っすぐも走っていましたし、うまく炭谷にリードしてもらったなと思います。
-最後9回裏、アブレイユ選手を迎えるという場面がありましたけれど、完封阻止された時を思い出してその辺り意識というものはありましたか?
(十亀)絶対今度は抑えてやろうという気持ちで上がりました。結果的にも良い当たりでしたけれど、アウトはアウトだったので良かったかなと思います。
-そして最後はフライアウトを取りました。その瞬間というのはいかがでしたか?
(十亀)疲れました、それだけです(笑)
-これで十亀投手も3勝目でチームも貯金7、乗ってると思うのですがいかがでしょうか?
(十亀)僕に勝ちがつかなくても、チームに勝ちがつくようにやっていければなと思います。結果的に勝てたので良かったです。
-次回はどんなピッチングにしたいですか?
(十亀)長くならないように、しっかり一人ずつ丁寧に打ち取っていきたいと思います。
-最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
(十亀)また明日から(西武ドームに)戻って、6連戦がありますが、皆さんぜひ球場に足を運んで下さい! また強いライオンズを見せられるように頑張ります!
渡辺監督コメント
十亀は球数もいっていたけど、本人がいきたいと言っていたのでいかせた。良かったね。
真っすぐ、スライダー、カーブもバッテリーで考えた中での投球だった。
打線も上位・下位ともうまくつながった。
坂田は彼の持ち味が出たね。ナイスバッティング!