試合情報

一つのプレーが大きく流れを変えてしまう。そんな野球の怖さを存分に思い知らされる試合となりました。2回裏に右安打となった打球が守備のミスで転々とする間に、打者走者を含む3人が生還。まさかの形で先制を許すと、打線はファイターズ先発･ウルフにうまく打たされてしまい反撃ならず。0対4で敗れましたが、先発･菊池が粘りを見せています。

前回登板では自身プロ初完封を手にした菊池。初回を無失点に抑えるも、続く2回裏に今日の試合を巡る大きなポイントが訪れました。1死1,2塁の場面で西川に右安打を打たれると、この打球を右翼手が後逸。打球が転々とする間に打者走者もかえって3点を失い、大きな痛手を負います。

序盤の菊池について杉本投手コーチは「制球力がバラバラで自分のピッチングができていない」と厳しい評価を下しましたが、その隙を相手に突かれます。3回裏、相手の主砲･中田に対し変化球でボールが続いた後の4球目、待っていた直球を捉えられてソロ本塁打に。リードを広げられました。

制球のばらつきもあって5回途中で100球を超えましたが、それでも4回から6回は緩急を使って無失点。115球を費やして6回を投げ抜き、必死さを見せてくれました。今日の苦しみながらも粘った経験を糧にし、次回登板につなげましょう。

また、北海道出身の武隈が、7回裏に2番手として地元登板を果たします。1死1,2塁のピンチを作るも、後続は抑えて無失点。1軍定着に向けて今後もアピールしたいところです。

明日は首位の力を見せつけ、カード勝ち越しとしましょう。

(菊池について)前回の投球が良かっただけに今日の登板は大切だった。
力みもあったし、しっかり打ち取れる打者にフォアボールを与えてしまった。

打つ方もウルフの術中にはまってしまった。打線も一番悪い内容だった。