

vsオリックス 第6回戦
今季初となる県営大宮でのゲームは、激しい点の取り合いを制して8対6と勝利。3カード連続となる勝ち越しです。
逆転に次ぐ逆転の「県営大宮劇場」。最初に主役への名乗りを上げたのは、9番・炭谷でした。1点差を追う3回裏、1死2塁で打席に入ります。「2日連続で初回に点を取られていたので、早い回に同点に追いつきたかった」と、オレンジ色のバットを思い切りよく振り抜き、鋭いライナーを左翼手の前に運びます。打球の強さに思わず相手の左翼手も球を弾き、その間に2塁走者が悠々と生還。同点適時打となります。その後、3塁に進んだ炭谷は、2番・秋山の左前適時打で逆転のホームを踏みました。
一昨日の試合で5打点をマークした炭谷は、打撃好調を維持。さらに2点差を追いかける5回裏の第2打席では、無死1塁から、低めのスライダーに食らいつき、中前安打を放ちます。3試合連続となる複数安打を記録して、好機を拡大させました。
しかし、真の主役となったのは主将・栗山でした。炭谷がつないだ後、満塁となって秋山が押し出しの四球を選び1点差に迫ったところで、一打逆転の場面が整います。ここで栗山が相手の2番手・森本の直球をハードヒット。「風の方向を読んで」左中間に飛ばした打球は、風にも後押しされて、背走する中堅手の頭上を越えます。打球がフェンスに到達する間に二人の走者が生還する2点適時二塁打で、5対4と再び逆転に成功しました。
さらに2点リードの8回裏には、フェンス直撃の適時二塁打を放ち、試合を決定づけました。5打数4安打3打点の大暴れをした栗山。1,000本安打は通過点に過ぎません。
激闘を制し、チームは札幌ドームに向かいます。明日から始まるファイターズとの3連戦で、貯金を積み上げましょう!!
今日のヒーローは4安打3打点の活躍、栗山巧選手です!

-今日は右に左にセンターに、4安打3打点。恐れ入りました。
(栗山)ありがとうございます!
-5回裏、逆転の2ベースを振り返っていただきたいのですが、ストレートを待っていましたか?
(栗山)チャンスだったので、速い球にしっかりと合わせて、どんな球でも対応していこうとしたので、待っていたのかと言えば待っていないのですけれど、しっかりとうまく風の方向を読んで、打つことができました。
-指名打者に入っていますが、リズムは大丈夫でしょうか?
(栗山)大丈夫です!
-ライオンズ、本当に強いですね。キャプテンから見てこの強さの秘密を教えてください。
(栗山)とにかく、今は勢いがあると思います。「今日のゲームは負けられへん」という気持ちをみんなが持っていましたし、昨日はもう1点、もう2点というところで負けたので、今日はなんとか1点でも多く取って勝ちたいという気持ちがみんな強かったです。そういう気持ちが結果に出るあたりが、強いのではないでしょうか。
-今年初の大宮開催で、大宮のライオンズファンにも良いプレゼントになりました。栗山さんにとっても良い夜になりましたね。
(栗山)そうですね。たくさんのファンの方に来ていただいて、やっぱり声援が僕たちの何よりの力になりますから、本当に今日は心強かったです。
-これでバファローズに勝ち越して、明日からはビジターに出ます。ライオンズファンにメッセージを下さい。
(栗山)北海道に来てください。頑張ります!!
渡辺監督コメント
今年初めてと言っていいくらいの、序盤からの点の取り合いとなった。
涌井が一度勝ち越した直後の回を、しっかり抑えてくれればもうちょっと違う展開が変わっていたと思う。
大事なところでバッテリーのミスが出てしまったね。
打線はみんなしっかり集中してボールを選んでいたし、競った展開でもしっかり勝ち越して逃げ切れたことは大きい。
(4安打3打点の栗山について)打ってほしいところでキッチリと結果を残すところは、さすがだなと感じる。
(打撃好調の炭谷について)なるべく長く良い調子を続けてほしいと思うね。
(リードを守り抜いた救援陣について)今季初登板となった武隈は厳しい場面でしっかり抑えてくれたし、その後を受けたピッチャーたちもリードのままつないでくれた。良い展開だったと思う。
(これで3カード連続の勝ち越し)勝つに越したことはないし、しっかりとした野球を続けていけば勝ちにつながると感じている。
また明日から試合も続くので、まずは変なミスやいらない点を与えないようにスキのない野球を目指していきたい。