

vsオリックス 第5回戦
一気にカード勝ち越しを決めたいバファローズとの首位攻防戦は投手戦に。好調な両チームの対戦は好勝負となりましたが、1対2で敗戦。ライオンズにとってはわずか1点の差に泣く試合となりました。それでも、浅村に今季第1号が生まれたり、野上が敗戦投手になったものの力投を見せ、投打で光るものを見せました。
0対1で迎えた6回裏。1死1塁で打席に入った浅村でしたが、1塁走者が相手先発・海田のけん制に誘い出されてしまいます。好機を作りながらあと一本が出ない展開が続いていたため、ここも嫌な雰囲気が漂いましたが、一振りでその空気を打ち破ります。内角へ入る球をコンパクトなスイングで引っ張ると、高く上がる打球はファンが歓声を上げて待ち受ける左翼席へ。「野上さんが頑張っているので、何とか打ちたかった」と振り返る今季1号ソロで一時同点に追い付きました。
浅村が話したように、今日の先発・野上は厳しい展開の中で力投を演じています。初回こそ先制を許すも、その後は球を低めに集め続けて相手打線に対峙。2回から6回にかけての4イニングは無安打に抑えるほぼ完璧な投球を披露します。
しかし、試練が待っていました。浅村の一発で同点に追い付いてもらった直後の7回表。初回に先制適時打を許している李大浩に直球を左中間席へ運ばれ、初回以来の被安打が勝ち越しを許す痛恨の一球になりました。
7回1/3を投げて奪った22のアウトのうち、打ち取ったゴロが12。打たせて取る野上らしさは出すことができました。先発の柱として信頼を得るためにも、接戦を投げ抜くタフさを身につけましょう。
明日は県営大宮での勝負。今カード勝ち越しを大宮へ集うファンに届けましょう。
渡辺監督コメント
(野上について)辛抱しろとは試合中から言っていた。
よく辛抱して投げていたけれど、結果的には点を取ってもらった後に取られてしまった。
相手の4番に対してカウント負けしてしまったよね。
そのへんが勝ちきれなかったところだね。
(相手は3安打でしたが)李大浩にやられてしまった試合になった。
まあ攻撃が今日みたいに、いろんな部分でミスをしていると流れは悪くなるよね。
(栗山への代走は)ケガなどではなく、片岡のほうが相手に対してプレッシャーがかけられるから代走を送った。