試合情報

序盤に先制を許すも、中盤から終盤にかけて打線がつながり、逆転に成功。4対1で勝利し、今カード勝ち越しとなりました。

片岡が「去年唐川君に全部やられている」と話したように、昨季は3戦3敗と相性の悪かった相手先発･唐川に相対した打線。中盤までは手玉に取られますが、ヘルマンとスピリーの助っ人コンビが攻略しました。

0対1で迎えた6回表。この回も簡単に2死とされますが、来日後初出場となった4番･スピリーの来日初安打などで、2死1,3塁とします。ここで打席に入った5番･ヘルマンは、甘く入ったスライダーを見逃さずにたたくと、打球は二遊間を抜けるゴロとなり同点としました。

7回表に決勝打を放った1番･片岡は、4月2日以来と久々の打点。苦手な唐川を引きずり降ろしました。下位打線ではチャンスメーカーの金子がいるだけに、好機で打席に回る機会も増えることが予想されます。勝負強い打撃を今後も見せましょう。

そして、これぞエースの投球。涌井は先制を許しながらも気持ちを切り替えると、9回を126球、被安打6、奪三振4、無四球、失点1という好内容で完投。自身2011年の9月14日以来となる完投勝利を手にしました。

先発･涌井は2回裏にボール先行の投球となり先制を許すと、なおも1死1,3塁のピンチを迎えます。しかし、ここは後続を打たせて取りピンチを脱しました。

すると、その後は涌井本来の投球が戻ります。「ボール自体は良いので、ストライク先行でいってくれれば大丈夫」と杉本投手コーチが期待した通り、攻めの投球を展開しました。3回裏からは威力のある球が戻り、6回までの4イニングを続けて3者凡退に抑える快投を見せます。これで相手投手･唐川にプレッシャーをかけることに成功。打線への流れを呼び込みました。

明日からはKスタ宮城に舞台を移しての対イーグルス3連戦です。その初戦を任されるのはまだ勝ち星のない岸。地元で本来の投球を取り戻し、勝利を手にしましょう!

-おめでとうございます。

(涌井)ありがとうございます。

-2011年9月14日ホークス戦以来、126球での完投勝利。今日のピッチングを振り返ってください。

(涌井)先取点は取られましたが、粘って味方が逆転してくれたので、粘ったかいがありました。

-2回は4連打を打たれながらも1点で切り抜けましたね。

(涌井)そこはやっぱり守備のフォローがあったので、助かりました。

-前回の初登板は少し苦しみましたが、今日は3回以降粘りのピッチングでしたね。

(涌井)うまく変化球を使えて、良いピッチングをできたと思います。

-今シーズンクローザーから先発へ復帰。今季の抱負をお願いします。

(涌井)とにかく先発の仕事をしたいですね。このままたくさん完投できるように頑張ります。

いい時の涌井らしさが戻りつつあるという感じがした。先制された後、味方が同点に追いつくまでどんどん良くなっていったね。5回、6回はテンポがすごく良かった。

昨日、野上にワンギア上げないといけないという話をしたけど、終盤にきて力強い球を投げることができるというのはこういうことだね。
今日は完投してほしいを思っていました。

打線も打撃コーチがしっかり指示を出して、今年一発目に打てて良かった。
去年までの唐川君のイメージがあったからね。

スピリーは雰囲気はいいよ。