試合情報

序盤から打線がつながりリードを奪うと、先発･十亀は打線の援護に応えるように相手打線を封じ続け、5対2で勝利。今季初の連勝で、開幕カードを勝ち越して終えました。

ルーキーイヤーの昨季は主に中継ぎとしてフル回転した十亀が、今季は先発としてシーズンを迎えました。

序盤から走者を出しながらの投球となりますが、浮き上がるような直球は威力十分。要所を抑えて得点を許しません。

試合前半を無失点で切り抜けた十亀は、後半も失速の気配を見せません。5回、6回、そして8回を3者凡退に。相手に反撃の好機すら与えず、自分のペースを崩しませんでした。

自身プロ初完投初完封をかけた9回表のマウンドでは、あと一人というところで一発を浴び降板するも、8回2/3を投げて129球、被安打6、奪三振4、与四球2、失点2と素晴らしい内容。完封勝利は持ち越しとなりましたが、新たな境地でも結果を出す適応力の高さはさすがです。次回の登板にも期待しましょう。

攻撃陣の中で今日スタンドを最も沸かせたのは、やはり栗山の一発でしょう。打線の中では3番を任され、そしてチームをまとめるキャプテンにも就任しているライオンズの柱が、序盤から勝利を強く引き寄せました。

2対0で迎えた3回裏でした。この回先頭の2番･秋山の打球が相手のミスを誘い3塁まで進むと、続く栗山は相手先発･谷元の動揺を見逃しません。真ん中に入った直球を振り抜くと、打った瞬間に外野手が諦めて見上げる大きな飛球が右翼席に飛び込み、1号2点本塁打となります。

「秋山さんがナイスバッティング･ナイスランでお膳立てしてくれたので、僕も勇気をいただき、思い切っていかせていただきました。ありがとうございます!」と明るくおどけて見せた栗山選手。チームの雰囲気がグンと良くなり、その後の試合の流れを決定づける一発となりました。

中島がチームを離れ、チームの中心として栗山に集まる期待は大きくなっています。それに応える活躍を、今後の試合でも見せていきましょう。

あさっての試合は、同じく西武ドームでホークスを迎え撃ちます。ここで連勝を伸ばし、良いムードを継続していきましょう!

-まずは今シーズン初先発で見事結果を出しました、十亀投手です! ナイスピッチングでした!

(十亀)ありがとうございます。

-プロ初完投初完封まで、あと1人でした。率直な今の気持ちを教えてください。

(十亀)それを言わないでほしかったです(笑)

-今日は序盤のピンチを切り抜けてから、本当にリズム良く素晴らしいピッチングでした。

(十亀)開幕にかける思いは強かったので「3戦目を任せる」と言われた時は使命感のようなものを感じました。それをこういう結果で終われたのは良かった気がします。

-今日は、味方が早い回で援護。そして熊代選手のナイスプレーもありました。

(十亀)内野の皆さん、外野の皆さんに助けてもらった部分が大きかったので、ありがたいなと感じます。

-中盤以降は打たせて取るピッチング。持ち味が出ましたね?

(十亀)三振を取れるピッチャーではないので、こういう感じで次もやっていければと思います。

-昨シーズンはルーキーイヤーで6勝負け無し。そして今年も、今シーズン初先発で初勝利。負けない十亀は今年も健在ですね!

(十亀)ゼロが続くように頑張っていきたいと思いますので、ぜひ球場に足を運んでいただいて応援をよろしくお願いします!


-続きまして今シーズン第1号! 栗山選手です!

-3回の第2打席。右中間深いところに今シーズン第1号を放ちました。あのホームランから振り返っていただけますか。

(栗山)ナイスバッティングだったと思います!

-自分でも打った瞬間に手応えを感じていたということでしょうか。

(栗山)手応えもありましたし、良いスイングができたと思います。

-開幕3連戦を振り返ってみると、開幕戦は初回の栗山選手のタイムリーがありました。今日も先制。今年のライオンズ打線は早い回から点を取りますね。

(栗山)キャンプやオープン戦からやってきたことが、公式戦でもできてるんじゃないかと思います。

-開幕からまだ3戦終わったばかりですが、ベンチの雰囲気は栗山キャプテンから見てどうですか?

(栗山)勝ってますからね。いいですよ!

-よく声も出てますね! そして大事な開幕カード3連戦、勝ち越しに成功しました!

(栗山)やりました!

-次は火曜日から始まるホークス戦です。ライオンズファンにメッセージをお願いします。

(栗山)去年ケガしてからここまで長かったので、その時支えてくれたファンの皆さん、ありがとうございました。今シーズンはケガをせず、優勝を目指して頑張っていきます! よろしくお願いします!

(十亀について)初回はちょっとピンチを招いたが、そこを切り抜けたあとは本当にテンポ良く素晴らしいピッチングだった。球数はそこそこいっていたが、できればやっぱり完封してほしかった。次にお預けといったところ。今年はじめてローテーションに入るピッチャーですし、こういうチャンスをしっかりとものにして自信にできたら良かったと思う。デビューから負け無しについては今年から先発を担当しているので、そのうち負けると思う。ただやっぱり今年初めての登板で彼本来のピッチングができて、チームに勝利をもたらしてくれて良かった。

(打撃について)非常に効率良く取れたし、ほしいところでしっかり点が入ったので今日は攻撃陣の方も本当に良い攻撃ができたと思います。

これからまたどんどん試合が続くので、まずはその日その日の試合をしっかり勝てるようにやっていきたいと思います。